大きな荷物は“運ばない”
非常にワイドな「トップマウントワイドメーター」。各席から見ることができ、乗員全員がドライビングを楽しめるという |
ミニバンとして重要な室内空間&シートアレンジメントもチェックしてみた。まず1列目シート。ハイト系ミニバンのわりに低めの着座位置が印象に残る。ドライバーに乗用車的な雰囲気を感じさせるための工夫とのこと。
2列目シートと3列目シートはライバル達と一味違った使い勝手を持つ。まず2列目シートが左右方向へのスライド可能(隙間を広げると3列目シートへのアクセス通路になり、ビッタリ詰めればベンチシート的に使える)。
3列目シートの格納もハイト系ミニバンの主流となっている左右跳ね上げ式でなく、座面を背もたれ側に跳ね上げ、前後に移動させるタイプ。とりあえず「大きな荷物を運ぶ機会など無い。いつも3列目シートを使える状態にしておく」というコンセプトなのだろう。
空気清浄・消臭システム「nanoe(ナノイー)」や、アレル物質、花粉、ウィルスを補足する「アレルバスター」を用意。小さな子供を持つ家庭には心強い装備だ |
売りが「3列目シートを格納して2列目シートを一番後ろまでスライドさせた時に出現する863mmという強烈に広い足元空間」。どれどれ、とこの状態で座ってみたら、足の置き場所無し。ブレーキを掛けた時に突っ張ることも出来ず。あまり意味ない?
高い自由度を持つ2列目シートと対照的に、やや気になったのは3列目シートの居住性。実際に座ってみると、つま先を2列目シート下に入れられないのだ。エンジニアに聞くと「ターゲットを小学生までの子供がいるユーザーとしているので、主にサードシートにはそのくらいの子供が乗ると想定しているので問題ないと思います」。このあたりは実車で判断して欲しい。
発売前から新車キャンペーンを始めたこともあり、早くも月間販売目標台数と同じ3000台の注文を集めているとのこと。半年後も順調に売れていたら、マツダの大切な稼ぎ手に育つと思う。