
サイズアップして使い勝手はオデッセイを凌駕
オデッセイが業界に与えた「低床ミニバン」のインパクトは予想外に大きかったようだ。実際、オデッセイのライバルだったプレサージュやイプサム、グランディスを見ると、もはや一世代前のモデルと思えるほど。売れ行きも伸び悩んでしまう。
それでいてミニバンの特徴をしっかり残す。オデッセイの場合、乗用車と同じタイプのドアを採用しているのに対し、新型MPVはスライドドア。チャイルドシートを使う子供のいるファミリーにとってみると、やっぱりスライドドアが使い勝手良い。キャプテンタイプになっているセカンドシートの居住性も、エスティマなどの本格的なミニバンに迫る。オデッセイのリアシート、絶対的なサイズからして普通の乗用車と同じなのだ。
もう一つ。サードシートの居住性は、これまたオデッセイというよりエスティマに限りなく近い。つまりステーションワゴンのような外観を持ちながら、使い勝手は本格的なミニバンという、新しい価値観を持つ。