ヴァンドーム広場の地図 メレリオの屋上は…
ヴァンドーム広場周辺のブランドをざっとリストアップ。
この広場の形、どこかで見たことがあるかも……と思った人はいいカンをしてます。
シャネルの時計「プルミエール」が、まさにヴァンドーム広場の形。
ココ・シャネルは晩年オテル リッツに暮らし、いつもこの広場を眺めていたのです。
photographs: courtesy of Boucheron and Chaumet
さて、ここでヴァンドーム界隈のちっちゃなトリビアをご紹介。今なお創業者一族のメレリオ家によって経営されているメレリオ・ディ・メレーの本店は、ラペー通り沿いにあります。この建物はとても古く、パリの建物に高さ規制が課せられるよりも以前に建てられているため、周囲よりも少し高いのです。メレリオの屋上はパリのなかでもとくに見晴らしがよい、とびきりのスポットであることが、このメゾンのスタッフたちの自慢です。
またショーメの本店は、ショパンが最晩年を過ごした場所としても有名。建物には歴史的な場所であることを示すプレートが。ショパンが息を引き取った部屋は、現在は「ル・グラン・サロン」という豪奢なVIPルームになっています。
ヴァンドーム広場にある円柱は一体…?
もうひとつトリビア。ヴァンドーム広場の中央に立つ柱は一体なに? あれはナポレオンがオーステルリッツの戦いに勝利した記念に建てさせたモニュメントで、ローマのトラヤヌス帝の凱旋記念柱を模しているといわれます。てっぺんにいるのは、古代ローマ風の衣をつけたナポレオンの像。広場のシンボルともいえるこの柱、さまざまなメゾンがジュエリーのモチーフにしていますが、ブシュロンでは何と時計の針が凱旋記念柱の形をしています。ブシュロンのウォッチを手に取る機会があったら、ぜひチェックしてみて!