期待高まるカルティエの新しい店「カルティエ 南青山ブティック」のオープン予定日は、2005年11月26日! これに関する記者会見が、7月12日、表参道のスパイラルホールで開催されました。
場所は表参道の御幸通り、プラダの隣。香港系の不動産投資会社、ヴェロックスが建設中の商業ビルにメインテナントとして入ります。ベルナール・フォーナス(カルティエ インターナショナル代表取締役CEO)によると、驚いたことに「ブティックがそのままブリリアントカットのダイヤモンドをイメージして形作られている」とのこと。インテリアのデザインは「カルティエ 銀座2丁目ブティック」も手がけた建築家ブルーノ・モワナーです。
カルティエ 南青山ブティック 東京都港区南青山5-3-2 総面積548平方メートル B1、1F、2Fのフロア構成。 ©Cartier illust. Bruno Moinard ■お問い合わせは、 カルティエ インフォメーションデスク 電話03-5770-8123 www.cartier.com ※光井純&アソシエーツ 建築設計事務所の指摘により、 記事を一部修正しました。(2005.7.30) |
記者会見でギャビン・ヘイグ(リシュモン ジャパン代表取締役・カルティエ チーフ エグゼクティブ オフィサー)は、「ダイヤモンドが多面体であるように、カルティエも多面体。近づけばさまざまな輝きを発します。カルティエの多面性とはすなわち、革新的であること、創造性豊かであること、そして現代的であることです」と語りました。
それにしても、なぜ青山? このあたりは従来、ファッション感度は高いけれどジュエリーのような高額品が売れる場所ではない、といわれ続けてきた地域。ティファニーも、ブルガリもありません。以前、ブシュロンがエスキス表参道内にブティックを構えたことがありましたが、すぐに撤退してしまいました。そこに堂々の路面店出店とは!
「カルティエは1925年パリのアール・デコ展で、他のジュエラーたちと同じ宝飾セクションに出展するのを好まず、シャネルらとともにエレガンス館に出展しました。今、南青山にブティックを構えることは、このとき発揮されたカルティエのパイオニア精神の再来であるといえます」と、ギャビン・ヘイグ。
またベルナール・フォーナス(カルティエ インターナショナル代表取締役CEO)は、「ニューヨーク5番街にもパリにも“PLACE DE CARTIER”と呼ばれる場所があります。そのうち東京にも“カルティエ通り”ができるかもしれません」と述べ、「カルティエはブランドであることを越え、すでに神話になりつつあります。創造性がカルティエを神話的次元へ引き上げているのです」とスピーチしました。
この日は、カルティエが地域貢献のために立ち上げた「青山芸術文化サロン」のシンポジウムも同時開催。メンバーに選ばれた宮沢りえは、パシャのグリッドをモチーフにした新作ペンダント「レディ パシャ」(9月発売予定)を身につけて登場しました。
宮沢りえは「南青山ブティックを訪れるなら、シャンパンでも飲んでゆったりした気持ちになってから出かけたい。夜は何時までオープンしていますか?」と問いかけ、南青山店マネージャーが舞台下から「夜中まで!」と答えるひと幕が。もしこれが本当ならすごいことかも! このビル、三つ星シェフのピエール・ガルニエールのレストランも入るんですよね。
ちなみにカルティエは、11月に新作「ベビー トリニティ」(13万6500円~39万9000円)、「モナムール」(9万9750円~26万2500円)、クリスマス限定「パシャC リミテッド」(38万8500円)、「ラブ リング」(19万9500円)をリリースする予定。このほか、銀座2丁目ブティックのオープンのときには限定チャームが出たので、きっと南青山でも何かすてきな限定アイテムが用意されるはず……。続報をお待ちください!