憧れのジュエラーでの婚約指輪選びは、めくるめく輝きと伝説の世界への入口。由緒あるジュエラーの指輪には、歴史に裏打ちされたさまざまなストーリーが秘められています。
パリのジュエラー《ヴァン クリーフ&アーペル》も、数多くの王妃や姫君、女優たちの結婚式をいろどってきました。もともとこのメゾンの成り立ちそのものが、ヴァン クリーフ家とアーペル家の結婚から始まっているのですが、特によく知られているのは、モナコ公国大公レーニエ3世と、銀幕の女優グレース・ケリーの物語でしょう。
1955年、ふたりの婚約を前に、大公はグレースに贈るみごとな真珠のパリュール(セット・ジュエリー)をヴァン クリーフ&アーペルから買い上げます。また、グレースが結婚直前に出演した映画『上流社会』では、グレースはなんと12カラットのエメラルド・カット・ダイヤモンドが輝く婚約指輪の実物をつけて登場しています。この婚約指輪も、一説によればヴァン クリーフ&アーペルのものと言われています。
さて、2002年10月29日に東京でお披露目されたのは、このメゾンの新しいブライダル・コレクション。名づけて「レジェンド・イン・ダイヤモンド」です。発表会の会場には、ピンク色のバラの花びらがびっしりと敷きつめられ、ほんのりとバラが甘く薫るなかでの新作公開となりました。
新しいラインは、6種類。D~Eカラー、クラリティIF~VVSクラスのダイヤモンドだけを使用し、輝きを引き立てるシンプルなデザインが中心になっています。なかでも注目を集めたのは、ヴァン クリーフ&アーペルが独自に開発した101面カットのダイヤモンド「101カット」。通常のダイヤモンドは58面ですが、このカットは面を101に増やすことでブリリアンシーを高め、輝きの白さを強調しています。101カットは、鑑定書にはファンシー・カットと記載されることになりますが、ダイヤモンド1粒1粒には「VCA」のメーカーズ・マークもレーザー刻印されるとあって、特別感がより高められています。
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コレクションの全容を見て印象に残ったのは、ごく小さな指輪の意匠にブランドの個性を最大限にもりこんだ、ヴァン クリーフ&アーペルのデザイン力の高さでした。日本の女性たちを強く惹きつける魅力が、どの指輪にも十分に備わっています。
■お問い合わせは、ヴァン クリーフ&アーペル 電話 03-3569-0716
WEBサイトは、www.vca-jewelers.com