ロレーヌ地方
町の至る所にアールヌーヴォーを見つけることができるナンシー© ATOUT FRANCE/Michel Laurent/CRT Lorraine
アルザス地方と同じく、ドイツとフランスの間で帰属を繰り返した歴史を持つロレーヌ地方。冬は特に寒さが厳しい地方ですが、見どころは中心都市ナンシーのロココ文化の代表スタニスラス広場や、街中に見られるアール・ヌーヴォーの装飾と美術館など。芸術鑑賞が中心なので、訪問する季節を選ばないのが、この地方の大きなメリットです。
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日本からのアクセス
一旦パリに入り、パリ東駅からTGVでナンシーまで約1時間30分。
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おもな見どころ
スタニスラス広場のきらびやかなロココ装飾
中心都市であるナンシーは、冬は寒さが特に厳しくなり、フランスの中でも最も気温が低くなる都市の一つ。世界遺産のスタニスラス広場に代表されるロココ文化が、貴族を中心に繁栄した地でもあります。同時に庶民を中心にアール・ヌーヴォーが開花した芸術の街としても有名。クリスタルの老舗バカラの本社があり美術館も併設されているので、ジャンルの異なったフランスの装飾芸術を鑑賞するには最適の街です。
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名物料理
キッシュとは、円筒型のタルト生地に卵やチーズ、生クリームと共に野菜や肉などの具を流し込み焼いたもの。タルトとも呼ばれ、クレープと並ぶ代表的なフランスのファストフードです。中でもキッシュ・ロレーヌはタマネギとベーコンが具となっているキッシュの代表的なメニューです。
その他、素朴な外見と味で知られる、17世紀に修道女が作ったマカロン・ド・ナンシーは、現在大プレイクしているマカロンの原型ともいわれています。
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お土産
ナンシー土産にはミラベルのキャンディやジャムを© ATOUT FRANCE/Michel Laurent/CRT Lorraine
イチジクやカシス(黒スグリ)など、フランスならではの果物は数多くありますが、毎年8月に収穫されるナンシー名物ミラベルもその一つ。キンカンのような黄色くて丸い形をした実は、プラムよりも甘みが強く、タルトなどのお菓子にしたものが人気。お土産としては、ジャムや瓶詰め、キャンディがおすすめです。
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