「卵子も年をとるなんて知らなかった!」人
自分の体のメカニズムを知って |
「いつか産みたい」と、そう望んでいるにもかかわらず、女性の生理・妊娠・出産のメカニズムに対して、あまりにも無頓着な方もいます。
10~20代の若い世代ならばともかく、これまで出産を意識したこともなく、年齢だけを重ねてしまった人の中には、いざ子どもが欲しいと思ったときに「卵子も年をとるなんて知らなかった!」「40歳でも産めると聞いていた。妊娠率が下がるなんて教えてくれなかった」と、怒り出す人もいるのです。
もちろん、個人差があることなので、40歳でも自然に授かることは可能ですが、心身のコンディションを整え、妊娠・出産へ備える生命力を高めておきたいですよね。「あと5年早く知っていて、準備を始めていれば……」と、悔やむことになるのは残念です。
また、「授かりたい」と思って準備を始めること、産婦人科を受診してみることは大切ですが、診療室でいきなり「私は将来、妊娠できますか」と質問する女性がいて、答えに困るというドクターもいます。「将来妊娠できる、できない」を決める医療というものはないのです。
基本的な情報や知識は本やインターネットからも手に入ります。その上で「生理は順調か」「気になる症状はないか」と、自分の体調に目を向けつつ、婦人科では、たとえば「子宮筋腫の疑いなどはないでしょうか」と、具体的な相談をしてみる、といった手順も大事です。
自分の健康のことを「おんぶにだっこ」で受身ではなく、積極的に。「高齢出産になりそう」と思う人は、そうした準備をしていきましょう。