共働きはセックスレス問題の難問あり!?

共働きにはセックスレスというハードルが……。

共働きにはセックスレスというハードルが……。

最近は、不妊治療も国の補助金がつき、企業によっては不妊治療休暇がとれる会社も続々誕生しているので、働きながらの妊活・妊娠準備がしやすくなっているのは確かな現実です。

ですが、共働き夫婦で子どもを授かろうとしているカップルの中には、日々のすれ違いが大きな溝となり、離婚となってしまう場合もあるようです。不妊治療の負担感がきっかけで離婚、という耳にはいるようになった昨今、共働き夫婦の妊娠準備でありがちな難関「セックスレス問題」について考えます。
 

多忙な共働き夫婦が陥りがちな「疲れすぎセックスレス状態」

共働きで「子どもはまだもうちょっと先でいい」となれば、カップルのそれぞれの仕事はかなりハードにこなされているよう。妻も毎晩夕食は職場でササっと済ませていたり、夫も外食がちで、夫婦が帰宅するのは23時ごろという家庭も少なくないと感じます。朝早くから夜遅くまで働き続けるカップルは、仕事で消耗しすぎていることでセックスレスになっている場合も少なくないようです。

筆者が主催している妊娠準備教室「フューチャーマザーレッスン
に訪れる女性は、そろそろ子どもをというステージに入った30代女性たち。やはり仕事を持ち、妊娠出産しても職場復帰が約束されているような方も年々増えています。

一方、年々増えているなぁと感じるのがセックスレス。本人たちの理由によると「仕事で疲れすぎていて、できない」「ついつい明日の仕事のことを心配してしまい、心がお留守になるから快適ではない」「家には帰って寝るだけ。彼は異性の同居人という感じ。いずれ妊娠をと思っているが、そのための行為をする気になれない」と管理職の男性の声かと思うような疲労ぶり。

一方パートナーの現状について訊ねると、「彼も自分より遅く帰ってくるので、帰宅後はそれどころではない」「疲れている姿に『排卵日よ』とは言えず……」などの声が聞かれます。結婚したら急にセックスの回数が減ってしまったという悩みは女性に多いものの、数年経つと、減ったどころかなくなってしまったことが悩みになる場合も少なくありません。称して「疲れすぎセックスレス」。

すなわちストレスホルモンが充満している身体では、生殖機能が働くホルモンの分泌が抑制されている状態になります。疲れてできないのではなく、「ストレスでする気になるホルモンが出ない」のが実態です。一時期、残業代は出さないなどの改正が始まったのは、「夫たちを帰宅させよう」という政府の少子化対策の目論見があったとお話しくださった方がいました。では、仕事が少なくなれば、帰宅時間が早まれば、いのちを授かる古来からの唯一の方法であるセックスをする気持ちはあるのでしょうか?
 

セックスレスになる夫婦の共通問題点

カップルの一方か両方にとってセックスが負担に

カップルの一方か両方にとってセックスが負担に

「うちの夫が誘ってくれた時は、いつも私が疲労困憊で『お願いだから寝かせて欲しい』と懇願。いつの間にか、まったく誘われない状態に」
「うちの夫は、翌日に予定があると絶対にできないタイプなので、めったにできない」
「子どもが欲しいと言ったら、『スマン、君とはもうセックスできない』と言われた」
「これ以上の長期間、私に手を出さないと犯罪だからね」

これらはみんな実話ですが、共通しているのはカップルの一方か両方にとってセックスするひと時が、快適な時間になっておらず、負担感のある時間であり、負担になり始めたきっかけがあったことです。

「お願いだから寝かせて欲しい」などと言われれば、「こんなに疲れている私によくそんなことをさせようとするわね。わたしには睡眠の方が大事なのよ」というメッセージに聞こえたでしょう。「仲良くして眠りたいのは山々なんだけど、明日は?」「今日は体調が悪いの……」など2人が重なり合うことは求めている、だけど体がついてこないということを明示すれば、傷もそこまでつかないでしょう。

「君とはできない」と言われてしまったという女性は、結婚して14年目とのことだから倦怠期ではあるものの、出産のタイムリミットがあるので、夫の精子で人工授精をしてもらい出産しました。「もうその気がないから」と言われたきりそのままであるのも、女性が否定されたようで腑に落ちない気持ちは癒えません。そのような言葉は傷つくということ、自分にとってあなたとのセックスはとても嬉しいことであると伝えることができれば、違ってくるのではないでしょうか?
 

無邪気に受け容れあうために

「これ以上長時間手を出さないと離婚するわよ」というカップルは2年間のセックスレス期間を経て、夫婦関係を解消しました。夫だった男性によれば「夫は妻に手を出してくれて当たり前」といったアプローチで、かえって甘いムードも作れなくなり、どのように設定していくべきかと悩みつつ2年経ってしまったとのこと。ただし、心から愛していたと言います。

セックスすることが大事なのではなく、回数や習慣として大事なのではなく、世界でたった1組しかいない自分たちカップルが、お互いに全身で受け容れあうことが嬉しい。もしくは、どんどん2人で2人のセックスをさらによいものにしていきたいという気持ちを言葉で伝えあったなら、そこから違う展開になっていたかもしれません。セックスレスで離婚したカップルのエピソードを聞くと、愛や情熱が冷めてセックスレスになったのではなく、セックスを通してお互いへの愛情を高めるという道のりがあるということを知ろうとしないという気がしています。
 

考えてするセックス自体、嬉しくない

男女とも、まずは無邪気に求め合うということができないとセックスレスになっていくのかもしれません。男女とも、脳は安心・自信・自由を感じたときに愛情ホルモンというあだ名のあるオキシトシンを分泌しますから、いちいち理由を考えてしまうこと自体、嬉しくないセックス経験の積み重ねになってしまうかもしれません。考えごとを減らす=仕事から早く帰ることになるなら、共働き男女の残業減らしは、セックスレス減らしにつながるでしょう。

ふたりでセックスができると、どれだけ嬉しいか。お互いに与えられてこそ大人だし、与えるという行為は大人しかできないこと。そこから何度でもやり直せるのが夫婦。これから生まれてこようとしている命は、春夏秋冬のように何度も冬を過ごしつつも、また春がくる二人のもとに来たがるのかもしれません。この2人が作る家庭なら、自分の人生の冬の越え方も学べそうだと楽しみにしながら。セックスカウンセリング、離婚カウンセリングなど、2人で解決できない問題は、第三者をいれることで改善されたという報告は多いもの。疲れすぎセックスレスの場合は、上司に仕事量の相談をするとともに、夫婦関係専門家のアドバイスも早めにもらっておくのがオススメです。

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