発症から48時間以内に、タミフルかリレンザの服用を開始してください
予防接種をまだ受けていない方、さまざまな理由で予防接種は受けないことにした方が感染してしまった場合は、どうすればいいのでしょうか。また季節性インフルエンザ同様、予防接種をした方でも、完全に感染を防げるというわけではありません。もしかかってしまったら、発症から48時間以内に医療機関を受診してタミフルあるいはリレンザを服用してください。
亡くなっている妊婦さんのほとんどは薬の投与が遅れている
「アメリカでは、人口の中に妊娠している人は1%しかいないのに、インフルエンザによる死亡者の13%が妊婦さんですからいかに妊婦さんが重症化しやすいかがわかります。ただ、亡くなった方はほとんどがタミフルの投与が遅れた方でした。かかってしまったら、素早く行動することが大切です。」(斎藤先生)予防接種を受けた方は軽症で済む可能性が高いのですが、受診はするようにしましょう。
基本的に、産婦人科の受診は控えましょう
かかってしまったと思ったら、早産兆候など産科的な心配がない限りは産婦人科を受診しないようにしましょう。「他の妊婦さんへ感染を広めないようにするためですから、ご協力ください。最寄りの医療機関へ、一本電話をして確かめてから、マスク着用の上、お出かけ下さい。」(斎藤先生)
家族全員でお腹の赤ちゃんのことを考えて
妊婦さんに高い優先順位が認められたのは、それだけの大きなメリットがあると認められるデータがあってのことです。「一番いいことは、予防接種を打って、かからないようにすること。2番目は、もしかかってしまったら、48時間以内にタミフルかリレンザを投与することです。この冬は、これを頭に入れておいてください。また一般の人も打てるようになったら、赤ちゃんのためにも家族全員がワクチンを打っておきましょう」(斎藤先生)
家族全員で、お腹の赤ちゃんをインフルエンザから守りましょう。
不安を解決してから接種に出かけたいですね! |
◆新型インフルエンザ対策(A/H1N1)妊娠中の人や授乳中の方へ 感染しない 感染してもひどくならない
新型インフルエンザについての情報提供を研究した厚労省の研究班が、妊婦さんや出産・母乳育児関連グループの協力を得て作成したパンフレット。専門家による質の高い情報がとても見やすく提供されていて、知りたいことが網羅されています。
◆日本産科婦人科学会による新型インフルエンザ情報
新型インフルエンザについての情報は刻々と変化します。最新の詳細な最新情報を知りたい方はこちらをご覧下さい。このサイトには医師向けの最新情報があり、うれしいことに一般向け版がこちらに用意されています。
◆妊娠中の新型インフル予防接種【受け方】
新型インフルエンザの予防接種は、どこでいつ受けられる?出かける前に知って欲しいことは こちら でお伝えしています。
◆妊娠中のインフルエンザ予防注射
「予防接種か?かかってからタミフルか?」という比較検討をしたい方はこちらへ。2005年に初掲載して以来、毎年秋が深まるとたくさんの方に読まれてきた記事です。
妊娠中でも、冬をうまく乗り切りましょう。 |
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