玉ねぎの栽培方法
また、ベランダ菜園の方には、「ペコロス」「ベビーオニオン」といった品種名で出ている小タマネギがおすすめ。これらの品種でしたら、通常のプランターで育てることができます。
玉ねぎの栽培時期・スケジュールの立て方
苗からスタートしてもOK。
玉ねぎの栽培方法!植え付け・準備するものは?
種から始める方は、まず、苗床づくりから。1平米くらいの土地を用意し、ボカシ肥料を表面にふって、軽く耕しておきます。そこに、2cm位の間隔で種を撒いていきます。土を軽くかぶせ、手で押さえて鎮圧し、水をまきます。適宜水をやりながら、11月にかけて鉛筆くらいの太さになるよう育てていきます。苗が適度な太さに育ったら、畑に定植します。苗を1本ずつバラし、棒で穴をあけ、白い部分が隠れるくらいの深さに、15cmの間隔で植え、土を戻したら、手でしっかりと押さえます。通常の野菜に比べると、間隔が狭すぎるような気がしますが、「密植した方が出来がよい」というのがタマネギの特徴。苗が鉛筆よりも細いものしか手に入らなくても大丈夫です。より狭い間隔(10cm位)で植えつければ、株同士が助け合って、根を地中深くに伸ばすことができ、通常の苗と同様に育てることができます。
プランターで小タマネギをつくる場合は、幅60cm・奥行き30cm位のプランターに培養土を入れ、ボカシ肥料を追加して、軽く混ぜておきます。土の表面に、指で横に3本ほど筋状のくぼみをつくり、その筋の中に、種を撒きます。種を撒いたら土をかぶせ、軽く押さえてから水やりをします。
どちらも、植え付け時に、たい肥やボカシ肥などの元肥を入れておけば、追肥の必要はありません。
玉ねぎの手入れ・養分の貯蔵方法
秋に植え付けられたタマネギは、冬の間に光合成をし、根に養分を貯蔵します。春になると、そのときに光合成で作られた養分と、根に貯蔵されていた養分の両方を、「鱗茎」と呼ばれる部分に流し込みます。そうすると、「鱗茎」が玉状に肥大し、タマネギが形づくられてくるのです。ですから、せっせと栄養を貯蔵している冬期の手入れがポイント。冬期に乾燥しやすい太平洋沿いの地域では、適度な水やりを忘れないようにしましょう。また、少し寒い地域では、霜柱で苗が浮き上がってしまうことがあるかもしれません。そんな時は、苗の周りを足で踏んで、根を落ち着かせましょう。
茎が倒れて収穫時期を迎えた畑
プランター栽培の小タマネギは、本葉が3枚になったら、株間が3~5cmになるように間引きします。こちらも普通のタマネギと同様、密植して育てた方が、よく育ちます。種まき後4ヶ月後くらいで茎が倒れ始めます。普通のタマネギと同様、茎が倒れ始めたら収穫のサインです。
玉ねぎを食べている部分は根?それとも葉?
タマネギの葉がついている姿をよく見てみると、私たちは「葉の延長の部分」を食べているのだということがよくわかりますね。
タマネギには、大きく分けて「黄タマネギ」「赤タマネギ」「白タマネギ」の3品種があります。最も一般的なものは「黄タマネギ」で、北海道の気候風土に合った「札幌黄」や、関西・淡路島などの気候風土に合った「泉州黄」などの品種が有名です。
「赤タマネギ」は鱗茎の外側が赤や紫色をしているもので、「湘南レッド」が代表的な品種です。生で食べても甘みがあってみずみずしいので、サラダなどに向いています。黄タマネギに比べて作りやすい品種なので、タマネギ初心者の方にはおすすめです。
「白タマネギ」は普段あまり目にしないような気がしますが、極早生種で4月頃に出回る新タマネギで、「愛知白」などがあります。水分が多く、辛みが少ないのが特徴です。サラダやフライにすると最高ですね。
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