メモを見ながらスピーチする時に気をつけることは?
メモを見ながらスピーチしてもOK。ただし、冒頭のあいさつぐらいは、メモなしでのべましょう
そして最初と最後はメモを見ないで、顔を上げてあいさつをするように心がけてください。
「このような場に慣れていないものですから……」 「メモを見させて頂く失礼をお許しください……」などと弁解する必要はありません。いえ、言うべきではありません。弁解の言葉は、スピーチにとって大きなマイナス要因になります。
上記のような、自信のないセリフは、「これからする私のスピーチは、面白くありません」と、宣言するようなもので、それでは聞き手の興味が失せてしまいます。
スピーチは、まず、話し手に興味を持ってもらわなくては、笑いも感動も期待できません。まず、聞いてもらって、その上で、聞き手に判断してもらうこと。営業のセオリーと一緒です。弁解から始まる営業など、とても成績は望めませんね。同じことです。
メモは、弁解せずに、スマートに、堂々と見ましょう。メモを見たほうがよいスピーチができるのですから、失礼どころか聞き手に感謝されるべきです。
ただし、冒頭のあいさつ、例えば以下の定型句など 「かずきさん あゆみさん 本日は ご結婚おめでとうございます ご両家の皆様にも 心からお祝いを申し上げます ただいまご紹介に あずかりました 新婦あゆみさんの友人で 仲田由紀恵と申します」最低限ここまでは、メモを見ないでのべます。最初からメモを見るのは、NGです。そして、すぐに用意した話に向かうのではなく、まず、その日のコメントをとにかく、まっ先にのべてください。それが重要です。
会場でスピーチをする作法を知っておくべきですか?
主賓であれば、会場に到着してからスピーチをして、新郎新婦の両親からお礼を言われ、お開きで退場するまで、みんなから見られています。それが主賓への評価となります。社会人として、恥ずかしくない、登場のしかたと所作は必須です。スピーチの仕方についても、知っている必要があります。そのうえで、ファッションを着崩すように、スピーチも、楽しく崩せると、聞き手が喜びます。
いかがでしたか? 後編ではスピーチの時間やNGスピーチについてアドバイスいただきました。
⇒プロに聞く、結婚式のスピーチのコツ(後編)
取材協力:「幸せを呼ぶ美しい結婚式スピーチ」