冷蔵庫の電気代節約の基本
食材をきちんと保管するためには、冷蔵庫に負担をかけないことが大切です。日頃から節約を心がけていれば知っている方法かもしれませんが、もう一度確認を。一人暮らしの家電の中でも、冷蔵庫の電力消費量は大きいもの。使い方を工夫すれば、節約とともに、食材の保管にも役立ちます
冷蔵庫は冷たい空気を流すことで、庫内を冷やしています。ぎっしりと食材が詰まっていると、空気が上手く循環されず、庫内全体が均一に冷えない状態に。電気代のアップにもつながります。
なお、冷蔵庫に保管する食材の量は、容量の7割程度が理想と言われていますが、もともと小さい冷蔵庫を持つ一人暮らしにとっては難しいことも。できるかぎり詰め込みすぎないことを意識し、特に冷気の吹き出し口の周りには余裕を持たせるようにしましょう。
一方、冷凍庫。こちらはむしろぎっしり詰め込んだ方が電気代がオトクに。凍った食材がそれぞれ保冷剤のような役割を果たし、冷凍庫の効率をアップさせてくれます。
■整理整頓。無駄なものは冷やさない
暑い季節は、食材の腐敗も早く進みがち。何でも冷蔵庫に入れて冷やしておきたくなってしまいますが、前項目で紹介したようにギュウギュウの冷蔵庫は冷やす効率が落ちてしまいます。そうならないように、時々冷蔵庫の中をチェックし、整理整頓をしておきましょう。
しょっちゅう使わないけれども、目に見えて悪くなっていることがわかりにくい調味料などは、数年単位で放ったらかしにされてしまうことも。また、冷蔵庫よりも常温保存が向く食材もあります。
また、冷蔵庫に余裕を持たせるためには、飲み物なども必要なときに、必要な本数だけ冷やす方が効率的。夏は飲み物を多く常備しておきたくなりますが、冷たいものの飲みすぎも夏バテのもと。こうすると防げるかもしれませんね。
■夏と冬。冷蔵庫内の温度も調節を
冷蔵庫には、庫内の温度調整ができるボタンやスイッチ、ダイヤルがついています。室温が高い夏は“強”に、冬は“中”や“弱”に設定しましょう。
“弱”にすれば、当然電気代の節約にはなりますが、夏場もそのままにしていると、せっかくの食材が冷やせず、結局お金の無駄になってしまうことも。寒い時期でも、冷蔵庫に食材を多く保管しているときは、“強”にした方が効率的です。
■熱いものは冷ましてから
調理後の熱いものをそのまま冷蔵庫に入れて冷やそうとすると、庫内の温度が上がり、電気代もかかる上に、一緒に入っている他の食材を傷めることにもつながります。
■ドアの開け閉めは控えめに
冷蔵庫のドアを開けることで庫内の温度が上がると、それを設定温度まで下げようとするため、電気代が多くかかります。そのため、ドアの開け閉めは頻度も時間も控えめにするのが節約のポイント。
そのときに何が必要か考えてから、冷蔵庫は開けましょう。また、短時間で必要なものが出せるように、整理しておくのも節約につながります。
夏の食材、まとめ買いはトク?
食材の傷みが早い夏のまとめ買いは、冷凍保存が決め手。無駄なく食べきることが節約につながります
結論からいえば、冷凍保存を上手に活用すればトク。
先ほどもお伝えしたように、冷蔵庫に詰めすぎはよくないけれど、冷凍庫は詰め込んだ方が電気代は節約につながります。例えば、傷みやすい食材は買ってきたときに小分けしたり、下ごしらえをして、冷凍保存をしてしまえば、長期保存ができるだけでなく、面倒な夏場の調理時間を短縮することもできます。ただし、冷凍できる状態にするというのは、案外手間のかかること。その手間を惜しまずにできるという人には、夏場でもまとめ買いはおすすめです。
また、この時期は、いつもより缶詰やレトルト、乾物の活用頻度をアップさせるのも食材の無駄を減らすことにつながります。仕事や学校の都合や急なお誘いなども多い一人暮らしでも、こういった食材を多く使うことで対応しやすくなりますよ。