ウォーターガーデンとは

池や水の流れを取り入れた日本庭園

池や水の流れを取り入れた日本庭園

ウォーターガーデンとは池や水鉢、小川や噴水などの水を配して、そこに水辺を好む草花などを植裁して楽しむ庭のことです。洋風の庭ばかりでなく、日本庭園に見られる池泉回遊式なども、一種のウォーターガーデンと言えるでしょう。

また、ウォーターガーデンと同じように人工的に水辺や湿地を作る手法として、「ビオトープ(biotope)」があります。ビオトープは、エコロジー意識の高まりと共に注目されるようになりましたが、こちらは生態系の保護や保全を目的としています。

ウォーターガーデンに適した植物

ハスは代表的な水生植物

ハスは代表的な水生植物

ウォーターガーデンに用いるのは、水中で生育する水生植物や湿地で生育する湿生植物など水を好む性質の植物が主体となります。水生植物はその生育状態によって、抽水植物(ちゅうすいしょくぶつ)、浮葉植物、沈水植物、浮遊植物に分類されますが、便宜上のもので厳密ではありません。

■抽水植物(挺水植物とも)
通常株元は水の中にあって、茎葉の一部もしくは大部分が水面の上に出ているもの。
例・アシ(ヨシ)、オモダカ、カキツバタ、ガマ、コウホネ、ハスなど
あまり見かけなくなったガマの穂

あまり見かけなくなった抽水植物のガマの穂


■浮葉植物
根は水底に固着して、水面の上に葉を浮かべるもの。
例・アサザ、オニバス、ジュンサイ、スイレン、ヒシ、ヒツジグサなど

■沈水植物
根、茎葉ともに水中にあるもの。
例・エビモ、オオカナダモ、クロモ、セキショウモ、フサモ、マツモなど

■浮遊植物(浮漂植物とも)
根は水中で固着しておらず、茎葉は水面もしくは水中で浮遊しているもの。
例・ウキクサ、ホテイアオイ、サンショウモ、ムジナモなど

■湿生植物
涼し気なシラサギカヤツリ

涼し気なシラサギカヤツリ


湿地や湿原に生育するもの。
シラサギカヤツリ、セリ、トクサ、ノハナショウブ、ハンゲショウ
など

 

気軽に楽しむウォーターガーデン

水鉢を置いて楽しむ

水鉢を置いて楽しむ

小川や滝はもちろん、池すらもスペース的に難しいという方も、水鉢でならウォーターガーデンにチャレンジできるのではないでしょうか。容器は睡蓮鉢など専用のものに限らず、金魚鉢や底穴のない植木鉢など身の回りにあるものでも代用できます。また、近頃は家庭用の噴水や壁泉といったガーデンアイテムも豊富になってきました。スペースに合わせた器やアイテムを選んで、水の演出を楽しみましょう。

次の画像はベランダで簡単にできるウォーターガーデンの例です。水鉢の中に植物を植え込んだり湿地を作るといったテクニックは使わず寄せ鉢にしたので、ベランダでも気楽にできるウォーターガーデンです。
寄せ鉢で作ったウォーターガーデン

寄せ鉢で作ったウォーターガーデン

使用した植物は、水鉢の周り右回りにシラサギカヤツリ、クジャクシダ、ヒメアシ、トクサ、モミジ、ギボウシの鉢を置きました。水鉢の中には鉢苗で購入したヒメスイレンを一鉢沈めてあります。このヒメスイレンだけは、開花させるために一回り大きい浅鉢に鉢増しして肥料を施すという手間をかけました。

なお画像では分かりやすいように高さ調節のレンガがむき出しですが、ご家庭では自然石などを使ってカバーするとよいでしょう。寄せ鉢は手軽に作れるのがメリットですが、鉢が小さいので乾きやすいというデメリットがあります。乾燥させないよう注意しましょう。

また、水鉢の水が汚れてくると藻が発生したり、ボウフラがわくことがあります。適度に遮光して藻の発生を防いだり、ボウフラ対策に金魚やメダカを数匹放してもよいでしょう。


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