保育園のクラス替えで泣く子供へのフォロー方法は?
保育園や幼稚園への新入園……嬉しいのはママたちだけ!?
新入園や進級を「嬉しい」と思っているのは親だけかも
赤ちゃんのときに比べれば充分大きくなったとはいえ、園児はまだまだ子ども。新入園&進級のこの時期には、彼らにとっては緊張の連続なのです。まずは、大人はそのことに気づいてあげましょう。もしかすると、新入園や進級を「嬉しい」と思っているのは親だけかもしれません。
特に、注意してあげたいのが進級する子ども。新入園の子どもが緊張するのはある意味当たり前のことなので、親も注意を払っていますし、親自身が同じように緊張して不安定になっていることすらあるかも。しかし、進級する子どものことは意外と忘れられがちです。年中、年長の子どもでも、この時期はしっかり行動を見てあげたいところです。
保育園や幼稚園のクラス替えで泣く子供……担任交代で大ショック!
進級した子どもにとって不安定になるいちばんの原因は、担任の先生やお友だちなど、周囲の環境ががらりと変わってしまうこと。クラス替えで新しい先生になったり、仲良しのお友だちと離れてしまったりすると、園に行きたがらなくなったり、些細なことで泣くようになったりします。マンモス幼稚園で年度末には先生が多く入れ替わる園や、同級生の人数が多い園では、いきなり知らない先生と知らないお友だちに囲まれる……といったことも少なくありません。子どもが不安定になっているなと気づいても、子ども自身に問いかけてみたところでなぜ不安定になっているのかについて理論立てて話せる子はいないでしょう。まずは、子どもの周囲にどれくらいの変化があったのか考え、その上で子どもが今、どんなことを考えているのか、親が考えてあげる必要があると思いますよ。
グズグズ言っている子には、怒っても無駄。とにかく優しい言葉をかけて、不安を取り除いてあげることです。
「クラス替えで子供が泣いたら、先生に「不安定だ」という事実は伝えて
まだ経験が浅く、子どもを把握しきれていない先生もいるかもしれませんし、前のクラスの先生とは声かけや姿勢が違う場合もあります。とはいえ、親にできることは心配することと、優しい言葉をかけてあげるくらいです。親が園にかけあって先生を戻してもらう……なんていうことはできるはずがありませんし、それは親がやるべきことを超えています。ただそれでも、園には「進級したことで子どもが不安定になっている」という事実を伝えておきましょう。1クラスの子どもの人数が多く、先生がなかなか全員の細かい部分まで把握できないような園の場合は特に、そういったことを園に伝えておくべきでしょう。
「園に行きたくない!」「園なんか嫌い!」。多くの子どもがこの時期、そういった言葉を口にします。でもそれはほんの一瞬のこと。永遠に続くわけではありません! 中川李枝子さんの名作『いやいやえん』(福音館書店)でも読み聞かせて、「園がイヤなのね。じゃあ、この『いやいやえん』に行ってみようか?」なんてファンタジーの世界に誘ってみるのもひとつの手。
楽しい事が見つかれば、子どもはあっさり園生活を再び楽しめるようになりますよ。
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