園ごとの避難体勢を把握しておこう
園では、その地域の防災施策にあわせて、どこに避難するかがあらかじめ決められています。たとえば、私の子どもの園では、第一次避難場所は近所の広い公園、第二次避難場所はやや遠くの河川敷と決まっています。それぞれ避難先では園の旗を掲げて、そこに避難していることがわかるようにしておくことになっています。毎年行われる防災訓練の時に、そういった細かい情報について教えてくれますが、もし知らない場合は1度園に問い合わせてみるといいでしょう。避難の際には、張り紙という原始的な方法のほか、災害用伝言ダイヤル171などを利用して、連絡を取り合う方法があります。この使い方についても事前に夫婦や園の友人家族などと話し合っておくといいでしょう。
避難場所では親が子どもを引き取りに行けるまで、園では子どもを預かってくれることになっています。けれども、いったいいつまで預かってもらえるのか。親とどうしても連絡が着かない場合にはどうなるのかなど、考えたら不安なことばかりできりがありません。不安な要素を少しでも減らすためには、普段から「防災」の意識を頭のどこかに置いておくこと。また、園の親たち同士で防災にも役立つネットワークを作っておくことも、いざという時には最も頼りになるはずです。
家庭で、園でぜひ読んでほしい本
いざという時のために、園児さんを持つ親として読んでおきたい本をご紹介します。『地震なんかに負けない!~幼稚園・保育園・家庭 防災ハンドブック』(学習研究社・¥1600)です。阪神大震災、新潟中越地震の被災者への聞き取り、現地調査などをもとに、地震・防災の専門家と園の先生が作った本です。被災体験者が読んでも納得の一冊でした。知識を事前に得ておくのとそうでないのとでは、実際に震災にあった時の対応に差がでるはず。ぜひ、読んで、備えておいてほしいものです。
阪神大震災から12年。ぜひことあるごとに家庭で、園で地震対策について考えてみてください。
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