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被災者の体験から園の震災対策を考える2

親としてできる対策にはどんなものがあるのでしょう? また、震災について子どもを持つ親として常に心に置いていなければならないことについても考えてみました。

猪熊 弘子

執筆者:猪熊 弘子

子育てガイド

前回に引き続き、子どもが幼稚園・保育園に行っている時間帯に大震災が起きたら? ということについて考えてみましょう。親としてできる対策にはどんなものがあるのでしょう? また、震災について子どもを持つ親として常に心に置いていなければならないことについても考えてみました。

地震!そのとき、子どもをお迎えに行けますか?

地震はいつ襲ってくるかわからない。怪我をする可能性もある。日頃の対策を忘れずに
私も遭遇した阪神大震災は、発生時間が早朝でした。また、最近ではもっとも被害が大きかった新潟中越地震も、土曜日の夕方に発生しました。ですから実は私たちは、実際に子どもが園にいる時間に大震災に遭遇した経験がまだないわけです。そこで、子どもたちが園にいる時間に大震災が起きたら? ということについては、経験から語ることができません。その他のあらゆる経験から想像して、備えていくしかないのです。

震災を体験した者として、もし昼間に大震災が起きたらいちばん大変だろうと想像するのは、子どもの「お迎え」です。親は子どもたちを幼稚園や保育園に引き取りに行かなければならないのです。園が家から歩いて行ける距離にあり、しかも親が働いていなければ、自宅が全壊して親自身がケガをしたりしていない限り、比較的対応しやすいはずです。

不安なのは両親共に働いている家庭です。特に電車で1~2時間かかるような地域まで通勤しているような場合、「帰宅難民」化することが考えられます。万が一大地震が起きたとき、子どもをどのように引き取るか、さまざまなパターンを考えておくべきでしょう。また、会社から歩いて帰ったら何時間かかるのか? 帰り道に大きな川や高架橋などの障害物になりそうなものがないか?など、地震で家までの交通手段が使えなくなった時にどのように帰宅するかどうかも想定しておくべきです。そうそう、会社のロッカーに底の厚いスニーカーを入れておくことも忘れずに。
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