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「冬ソナ」だけじゃない、韓国の魅力 子どもと読む、韓国の絵本

知っているようであまり知らない、お隣の国・韓国。テレビドラマの影響で話題になっている今、子どもと一緒に韓国の絵本を楽しんでみては?

執筆者:吉森 福子


知っているようであまり知らない、お隣の国・韓国。テレビドラマの影響で話題になっている今、子どもと一緒に韓国の絵本を楽しんでみては?

韓国の絵本事情

韓国の絵本や児童文学の出版は、1990年代以降盛んになってきました。さらに、そうした韓国の絵本が日本語訳されるようになったのは、おもに2000年を過ぎてから。日本ではまだあまり知られていないのが実情のようです。

その中で、「韓国らしさ」「"今"の韓国」が伝わってくる絵本を3冊ご紹介します。

韓国の「お盆」・里帰り

『ソリちゃんのチュソク』
『ソリちゃんのチュソク』
イ・オクベ絵と文
\1,575(税込)セーラー出版
「チュソク」とは、日本の「お盆」にあたる、韓国の行事。チュソクが近づくと、都市に住む人々も田舎へ里帰りします。帰省ラッシュで込み合うバスターミナル、田舎でハルモニ(おばあさん)が持たせてくれるおみやげ・・・。お父さん、お母さん、赤ちゃんと一緒に里帰りしたソリちゃん(女の子)の、楽しいチュソクの思い出です。

ガイドが興味深かったのは、帰省ラッシュの大渋滞の中、みんなが車を降りて休憩したり、カップラーメンを食べたりするところ。なんとものんびりした、いい雰囲気です。

韓国にも「鬼」がいる?

『トッケビのこんぼう』
『トッケビのこんぼう』
チョン・チャジュン文/ハン・ビョンホ絵
\1,575(税込)平凡社
「トッケビ」とは、日本の「鬼」のようなもの。トッケビの持つ不思議なこんぼうでじめんをたたくと、きんか・ぎんかがざっくざく。正直ものは大金持ちになれるけど、欲張りものは・・・?

韓国に古くから伝わる民話です。面白いのが、表紙からは「はじめのはなし」、裏表紙からは「つづきのはなし」と、両方から読めるところ。ダイナミックな絵も魅力です。
また、「正直もの」が拾った木の実を両親のために持ち帰る、というあたりが、儒教の国・韓国らしいですね。

ウサギが見た、韓国の現代風景

『うさぎのおるすばん』
『うさぎのおるすばん』
イ・ホベク絵と文
\1,575(税込)平凡社
今日は、家族みんなが留守。アパートのベランダでお留守番していたうさぎが、こっそりお部屋の中に入ってきました。冷蔵庫を開けてみたり、お化粧をしてみたり、おもちゃで遊んでみたり・・・。いちど、こんなことをしてみたかったんだ!

「人」は出てこないけど、韓国の現代の暮らしが分かる絵本です。お菓子を食べながらビデオを見たり、ローラーブレードに乗ってみたり。うさぎがチマ・チョゴリを着てみたところが、かわいい。

これからも、続々出版されるであろう、韓国の絵本。みなさんも、チェックしてみてくださいね。



■関連サイト■
All About Japan【韓国】
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