認可保育園に入園を希望しているのに、入園できない子どもを待機児と言います。「都市部は待機児がたくさんいて、保育園に入るのはとても難しい」という話を新聞やニュースなどでよく聞きますよね。
そうすると知りたいのは、どこに住めば保育園に入れるのかということ。
でも当たり前のことですが、地域によって、そして保育園によっても、「空きがあるかどうか」は刻一刻と変わっていきます。「ここに住めば、必ず保育園に入れます!」と断言することは誰にもできません。
ただ、待機児数の状況については、おおまかな傾向はあります。以下、私の印象ですがポイントを挙げてみたいと思います。
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※ 具体的な保育園の空き状況については、自治体に問い合わせれば教えてもらえます。自治体によっては、ネット上で空き状況を公開している場合もあります。
現在、具体的に入園を考えている方は、そちらで正確な情報を確認して下さい。以下は、あくまで大まかな印象です。
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・通勤に便利な郊外は子どもが多い
待機児が多いということは、その地域に小さな子どものいる家庭が多いということです。首都圏の場合は東京の市部、神奈川、埼玉、千葉などの郊外のほうが、若い夫婦が多いようです。
共働きを続けたいなら、多少家賃が高くても都心に住むほうが保育園を利用しやすいのではないでしょうか。通勤時間も短くてすみますしね。
・大規模な新築マンションには注意
最近、地価の下落に伴って、手頃な価格の大規模な新築マンションの建設が相次いでいます。
しかし、若夫婦に手が届きそうで、かつ通勤にも便利ということは、同じような保育園入園希望の家庭が急に増えるということ。保育園入園には、不利な状況になりがちです。
保育園の入園を考えているのなら、マイホーム購入もそういった視点で考えてみてください。
・同一市区町村でも、地域によって「入りやすさ」は違う
同じ市内・区内でも、地域によって特色はありますよね。駅に近い保育園は当然、入園を希望する家庭が多いだろうし、先に述べた大規模マンションや団地が多い地域も幼児が多いはず。
古くからの住宅街など、比較的年配の家庭が多い地区のほうが、保育園に入りやすいということはあるようです。
また、保育園の基礎知識(2)でもお話したファミリー・サポートの利用状況についても、「子育てがひと段落した世代」が多い地域のほうが、サービスを受けやすいようです。
ただし、あまりに子どもの少ない地域だと、保育園の統廃合の対象になる場合も。その点だけは注意して下さい。
今回は子どもが少ない地域のほうが、保育園には入りやすいというお話をしましたが、郊外は郊外で大型のショッピングセンターがあるなど、子連れにとっては暮らしやすい面があるのも事実です。
また、子育て中の家庭が多い地域では、育児サークルなどで、子育て情報や保育園情報などを積極的に交換しようという動きも多く見られます。
保育園に入りにくい地域にお住まいの方は、そういった情報を積極的に取り入れて、納得のいく保育園選び&保育園生活を送ってくださいね。
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保育園の基礎知識(2)認可外保育園を検討するとき