子どもは親の鏡と言いますが、親の生活習慣は様々な形で子どもに影響を与えます。もちろん、いい影響もありますが、今回は、悪い影響について考え、自分の生活を振り返ってみましょう。

夜更かしは子どもの身体や脳の成長を妨げる

子どもの夜更かしは身体や脳の成長を妨げます
親が夜更かししていると、ついつい寝る時間が遅くなってしまう子どもが多いようです。幼児期の子どもの身体や脳の成長を考えれば、睡眠時間が足りていれば良いというものではなく、睡眠の時間帯が重要となってきます。それは、成長ホルモンの分泌と大きな関わりがあるからです。成長ホルモンは、寝ている間にしか分泌されず、しかも就寝後2~3時間後に最も多く分泌されます。また、午後10時~午前2時にかけて最も多く分泌されるので、成長ホルモンを効果的に出すには、午後8時~10時くらいに寝るのが一番良いのです。

また、子どもがイライラしやすい、キレやすいという話をよく耳にしますが、これも睡眠の時間帯や睡眠不足の影響があると言われています。

就寝時刻が遅くなったり、不規則になってしまう理由の一つに、父親の帰宅によって、寝るタイミングを逸したり、また、父親と夜遅くまで遊んでしまうことがあるようです。親子のふれあいはとても大切なことですが、子どもの成長を考えると父親とのスキンシップは夜ではなく、朝にそういう時間が持てるようにしていきたいですね。

さらに、夜更かしはテレビを見る時間が増加し運動不足になり、スナック菓子などのおやつの摂取が増えるので、肥満になりやすいとも言われています。

乱れた食生活(高カロリー)は子どもを肥満児にする

食べ過ぎは厳禁です!
子どもは親が出したものを食べるので、食生活は、親の習慣がそのまま子どもに影響する最たるものではないでしょうか。

ファーストフードやコンビニ、インスタント食品などの高カロリーの食事が食卓に並ぶことが多かったり、脂肪分や塩分を摂り過ぎてしまうスナック菓子を袋ごと与えたり、また、子どもに言われるがまま炭酸飲料などのジュース類を与えることは小児肥満の大きな要因になります。さらに小児肥満は、高血圧、高脂血症、糖尿病、心肺機能の低下など、さまざまな合併症を引き起こす原因にもなります。

インスタント食品やファーストフードなどを全く食べないというのも難しい話だと思いますが、子どものことを考えてできるだけ食べる回数を減らす努力をしたり、たまには子どもと一緒におやつを手作りしたり、また市販のお菓子も内容を吟味して購入するなど意識することが必要だと思います。

乱れた食生活(添加物)は身体だけでなく、心もむしばむ

加工食品を購入するとき、「成分は何か」「原材料の原産地はどこか」、そして「生鮮食品を購入するときも原産地はどこか」などを意識している親もいれば、そうでない親もいるでしょう。添加物には発ガン性や変異原性(遣伝情報を担っているDNAに損傷をもたらし突然変異をひきおこす化学物質の性質のこと)を持つものが多く、これらには遺伝的な毒性も持つものが多いので、本人だけでなく子どもや孫への影響も懸念されています。

また、添加物は身体だけでなく、心にも悪影響を与えるといわれています。たとえば、無気力、無関心、無感動になったり、同じ過ちを繰り返す、キレる、多動などの問題行動にも影響があるとも言われています。食品を購入するときは、必ず何が含まれているかをよく確認してから購入する習慣をつけたいものです。

食生活は、特に親の影響が大きいので、乱れた食生活が子どもにも引き継がれないよう、気を付けなければなりません。

中高生の飲酒・喫煙は母親の影響が

平成26年の成人男性の平均喫煙率は30.3%で、ピーク時の昭和41年の 83.7%と比較すると、かなり減少したことになりますが、幼児から高校生の父親世代の喫煙率は30%後半から40%弱となり、喫煙率が高くなります。

親の喫煙は子どもが喫煙を始めるきっかけになるだけでなく、受動喫煙の健康被害も引き起こします。また、乳幼児の誤嚥の原因にもなっています。さらに問題なのは、親は自分の子どもが喫煙していることを認識していない場合が多いことです。

中高生の喫煙と同様に飲酒も家族、友人から大きな影響を受けます。父、兄の飲酒者率は減少していますが、逆に母の飲酒者率が上昇しています。中高生の飲酒は同性の家族の影響をより強く受けている可能性があるとみられています。

子どもは大人に比べ体が未成熟なため、飲酒により脳の神経細胞を破壊する、性の成長が妨げられる、背が伸びにくい、骨折しやすいなどの悪影響を受けやすいのです。また未成年の喫煙は、一酸化炭素などの有害物質が育ち盛りの青少年の発育を邪魔し、タバコを吸い始める年齢が若ければ若いほど肺がんにかかりやすくなるといわれています。

親が飲酒・喫煙する場合は、子どもへの影響を頭に入れた上で、子どもに悪習慣をつけさせないよう行う責任があります。

>>次は社会とのかかわりにおける悪影響です