(C)Lukas Beck
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4月23日から6月17日にかけ「ウィーン少年合唱団」が来日し、全国各地で公演を行います。今年は、団員の中に日本人の少年や日本とオーストリアのハーフ4兄弟の3男と4男も来日する予定です。
ウィーン少年合唱団の生い立ち
今から500年以上前の1498年、オーストリアの皇帝は、宮廷楽団の中に6人の少年が含まれるようにと厳命し、それがウィーン少年合唱団の礎となりました。1918年まで、合唱団は、宮廷の求めに応じて宮廷のためだけに歌っていました。宮廷少年合唱団が共に演奏した音楽家には、例えば、モーツァルト、ブルックナーなどがいます。そして、シューベルトは団員として、ハイドン兄弟は補欠として歌っていました。
1921年に宮廷少年合唱団はウィーン少年合唱団となり、慢性的財政難から、王宮礼拝堂以外でもコンサートを開くことになり、ヨーロッパだけでなく、アメリカ合衆国、オーストラリア、南アメリカでも歌うことになりました。