発明王エジソンは、人一倍、好奇心の強い子どもだった
ということは良く知られているお話です。


「どうして、こうなるの?」「これは、なぜなの?」
アル(エジソンの子どもの頃の名前)は わからないことがあると、だれにでも質問をするので、アルの顔を見た大人たちが、逃げだしてしまうほどでした。学校に通うようになっても、この性格は少しも変わりませんでした。

そんなある日のことです。
「1+1は2だよ。みんな分かったね。」という先生に対して、
「なぜですか?」と、アルは質問をしました。

「なぜって、1+1は2に決まっているじゃないか。鉛筆1本と鉛筆1本を並べてごらん。2本になるだろう。」と、先生は説明しましたが、アルは納得がいきません。好奇心の強いアルは、不思議で仕方がなかったのです。

「だって、2つの泥のおだんごを合わせると、1つのおだんごになるでしょ。」

先生は、怒鳴りました。
「うるさい、ばか者。昔から、1+1は2に決まってるんだ」

こんな毎日が続き、 とうとう、アルは、学校をやめてしまいます。ところが、元教師であった母親は、アルのよき理解者となり、アルに勉強を教えることにしました。母親との対話を通じてアルの好奇心にさらに磨きがかかり、自分の頭で考える習慣が身についたということです。

おとうさん、おかあさん、先生は、
子どもの質問にどのように対応していますか?


「なぜ、海の水はしょっぱいの?」「どうして、雨は降るの?」「紙は何でできているの?」

幼児期の子どもは、ある時期、「なぜ?」「どうして?」を連発するようになります。大人が当たり前のように思っていることも、幼児の目にはたいへん不思議なことにうつるものです。

この「なぜ?」「どうして?」を連発する2歳から5、6歳の時期を、心理学では「質問期」とよんでおり、知的好奇心が最も伸びる時期だといわれています。

「質問期」には、親が忙しい時でもお構いなしに、わずらわしいほど疑問をぶつけてくることがありますね。これに対して、いつも丁寧に答えてやるのは容易なことではありません。

しかし、身の回りの様々なことに興味をもち、自ら伸びようとしている時期にタイミングよく上手に応じてやると、学習意欲や知的好奇心を活発に育てることができます。

脳の発達の面からも、3、4歳で大人の脳の重さの80%、5、6歳で90%ができてしまうといわれ、この時期の子どもは、知識をまるでスポンジのように吸収していくといわれています。

ですから、幼児期の子どもの質問に上手に答えることにより、子どもたちの知能の芽はぐんぐん伸びていくのです。この「質問期」を逸すると、子どもは、急に質問しなくなります。この時期の親子のやりとりがいかに重要であるのかお分かりいただけたと思います。

では、子どもの質問に上手に答えるには、
どのようなことに気をつければいいのでしょうか。