早期教育・幼児教育/早期教育・幼児教育関連情報

シリーズ=先生訪問!=vol.3 子どもの絵への過干渉は最大の敵(4ページ目)

冬休みに入り、お子さんたちは家で遊ぶ機会が多くなります。そこで、今回、造形・絵画指導をされている内本先生に子どものお絵描きに関するアドバイスをうかがいました。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

『色の感覚や空間のバランスは
知識の量が増えてくると育ちにくくなる』


ライオンの足は4本ですが、7本足を描いた方が絵としてのバランスがよければ、それでもいいのです。子どもは、描きながらバランスをとっていきます。

このライオンは足がなんと
7本です。

とても強そうです。

そしてなんとも立派です。


大きいネコには足が5本、
小さいネコには足が3本。

そして、・・・ほら、しっぽで
しっかりバランスが
とれています。


知識として持っている、『足を4本にする』ということを 絵にしているのではなく『ライオンを描くという行為を借りて』もののバランスの取り方を学んでいくのです。ネコの足が4本ということや人間の指が5本ということは教えなくても そのうち勝手に身に付いていきます。

けれども、色の感覚や空間のバランスといったことは、知識の量が増えてくると育ちにくくなってくるのです。

また、いつもいつも子どもに絵の説明をさせないことです。―後で母親に聞かれるから、これをこう描こう、これは描かないでおこう―と、余計な感情が入り、素直な気持ちを表現できなくなることがあります。

大切なのは、楽しんで描いているか、一生懸命描いているかということです。」

ガイド
「小学校受験を考えていらっしゃるお母さまは、やはり、ちゃんと首やからだのある絵を描かせたいと思われると思うのですが、どういう指導をすればいいのでしょうか。」
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