様々な角度から比較検討したい、フランスへの航空券
値段、スケジュール、マイレージなど、チェックすべき項目が多い航空券選び © Paris Tourist Office - Photographe : Amélie Dupont
安い経由便は乗り継ぎ時間が非常に長く、場合によっては経由地で1泊しなければならないこともあるので、そんな時はストップオーバーを利用するのも手です。それから、日本の航空券価格表示はサーチャージや空港使用税を入れていない場合が多いので、かならずそれらを含めたトータルの値段で比較すること。特定のマイレージを持っている人ならどのグループのマイレージが獲得できるかも大切なポイントです。
現在マイレージグループは、エールフランス、KLMオランダ航空、大韓航空が加盟しているスカイチーム、ANA、ルフトハンザ、スイスエアーが加盟するスターアライアンス、そしてJAL、フィンランド航空が加盟するワンワールドの3つに大きく分けられます。更にショッピングをする人なら手荷物制限重量もチェックしておきたいところ。
値段はシーズンや各航空会社のキャンペーン時期などにより一概にここは高い/安いということは言えませんが、基本的には、直行便>欧州系経由便>アジア系・中東系経由便という価格体系になっています。
直行便(JAL、ANA、エールフランス)
パリ―東京(成田)間の直行便は、飛行時間12時間前後。直行便の中では、やはり日本ならではのサービスの質が高いANA(スターアライアンス)が一番人気です。その次にやはり日系で、関空からも便があるJAL(ワンワールド)。フランスのエールフランス(スカイチーム)は3社の中で一番便数が多く利便性では他を一歩リード。機内食に関してはどの会社も満足度は高いです。経由便
お得な経由便に関しては、より選択肢が多くなります。値段はもちろんのこと、乗り継ぎ時間を含めた総移動時間や手荷物重量制限、マイレージ、ストップオーバーで立ち寄りたい国にする(その際の+料金の有無)……などさまざまな角度から選びたいところ。価格、乗り継ぎやアクセスの良さ、サービスそれぞれのジャンルでおすすめの航空会社をピックアップしてみました。
価格と便利さでおすすめの航空会社
■フィンランド航空(フィンランドのヘルシンキ経由、ワンワールド)価格の安さと乗り継ぎの効率の良さでヨーロッパへのエアーとして今最も注目されているのが、日本でも人気の北欧圏のフィンランド航空です。11月から5月までの出発は最安値が5万円代になるので要チェック。成田の他に関空、名古屋からもフライトが出ており、出発からパリ到着までも最短で14時間10分と、パリへの最も早い経由便となっています。
ちなみに経由地であるヘルシンキにストップオーバー(途中降機)することを考えているなら、寒さの厳しい冬以外の時期にするのが賢明です。
■スイスエアー(スイスのチューリッヒ経由、スターアライアンス)
低価格、シンプルなサービスで最近人気急上昇中のスイスエアー。2010年は11月12日から12月25日、12月31日から2011年の2月28日までの期間の出発が最安値で62000円とお得。
チューリッヒ空港はこじんまりとしているので、タイトなスケジュールでの乗り継ぎもスムーズ。出発からパリ到着までは最短で15時間30分とやはり効率の良いスケジュール。対応も感じが良くガイドお気に入りのエアラインです。
■KLMオランダ航空(オランダのアムステルダム経由、スカイチーム)
パリ到着までは最短で15時間。最安値も62000円となっていてスケジュール、価格ともに注目したいエアラインです。アムステルダムのスキポール空港は乗り継ぎが分かりやすいことで世界的にも有名で、時間的に余裕があるので安心です。
※運賃は各航空会社のHPを参考。空港使用税・サーチャージ別。
サービスの良さでおすすめの航空会社
■大韓航空(韓国のソウル経由、スカイチーム)日本に近い、アジアならではのきめ細かなサービスが評判の大韓航空。出発からパリ到着までは最短で16時間45分と短くはありませんが、それが苦にならない快適なフライトです。機内食にビビンパが出て来るのも楽しみの一つ。
■シンガポール航空(シンガポールのクアラルンプール経由、スターアライアンス)
テキパキ動く乗務員のサービスへの評価が高く、しかも低価格という点で総合的に人気が高いことで知られているシンガポール航空。乗り継ぎ時間が長いのが難点ですが、それを利用してストップオーバーするという方法もあります。