受験校決定のポイント「校風も見極めて」
女子校や大学附属中学の多くは面接や体育実技を課しており、学力だけで生徒を選別するのではなく、校風に合った生徒を求めています。偏差値や通学時間だけで志望校を決定するのではなく、校風や教育方針を勘案した上で決定することをお勧めします。2つ例を挙げると、関西No1女子校である神戸女学院中学は個人の自主性を尊重する非常に自由な校風で、勉強を強制することはありません。にもかかわらず、卒業生のほとんどが有名国立大学へ進学しています。そもそも、神戸女学院中学は規律ある生徒を求めているんですね。
小林聖心女子学院中学は学習指導だけではなく、人格育成面においても非常にすぐれた学校。他校と比べて保護者参加のイベントが多く、学校には生徒食堂がないためお弁当を持参することを原則としています。これは「学校と保護者が一体となって子供を育成する」という学校方針の表れのひとつでしょう。小林聖心女子学院中学の受験では保護者面接はありません(生徒面接あり)が、家庭の教育方針などが面接時に重視される傾向にあります。
多くの中学では面接を課していませんが、小学校での欠席日数が多い場合や受験当日の休憩時間に騒いだりする生徒は、合否判定に不利になるとも言われます。低学年時から出席と、当然ながら躾には留意しておいてください。日頃の立ち居振る舞いは、試験時にも出てしまうものなのです。
2011年度、兵庫県主要校の入試情報
■関西学院中学(A日程)募集人員:約140名、入試日:1月15日・16日
■関西学院中学(B日程)
募集人員:約40名、入試日:1月20日
■神戸女学院中学
募集人員:約135名、入試日:1月15日・17日
■甲陽学院中学
募集人員:約180名、入試日:1月15日・16日
■淳心学院中学(前期日程)
募集人員:115名、入試日:1月15日
■淳心学院中学(後期日程)
募集人員:20名、入試日:1月20日
■灘中学
募集人員:180名、入試日:1月15日・16日
■六甲中学(A日程)
募集人員:約150名、入試日:1月15日
■六甲中学(B日程)
募集人員:約40名、入試日:1月20日
統一入試前に受験できる中学で本番想定を
志望校受験当日に緊張してしまい、本来の実力を出せなくて不合格になるのは生徒、保護者にとっても非常に残念なこと。統一入試日の受験本番前に、受験経験を積んでおいて損はありません。統一入試日前に大阪で受験できる学校を紹介しておきましょう。2011年度入試から愛媛県を代表する進学校である愛光中学が大阪で受験できるようになります。灘中学や甲陽学院中学を受験する場合には愛光中学・函館ラサール中学が、女子最難関中学を受験する場合には愛光中学・岡山中学がお勧めです。
- 愛光中学:男女
- 函館ラサール中学:男子のみ
- 岡山中学:男女
- 土佐塾中学:男女
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