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マンションの管理費は、もったいない?それとも・・・

マンションの管理費や修繕積立金ってもったいない。戸建派の人から見ると、住宅ローンの返済以外にかかる管理費や修繕積立金などのコストは、なんとなくもったいなく感じたりします。それでは、本当に管理費はもったいないのか?ガイドの考えを紹介します。

岡本 郁雄

執筆者:岡本 郁雄

マンショントレンド情報ガイド

管理費がもったいないから戸建に

随分前のこと、あるマンションディベロッパーの方が、戸建てを購入されました。「管理費や駐車場代のことを考えると、多少高くても戸建の方が得だから」が戸建に決めた理由とのことでした。

確かに、戸建は管理費はかかりませんし、マンションにある修繕積立金のような定期徴収もありません。管理費はもったいないのでしょうか?

敷地内の植栽の水撒きや手入れも管理費から充当される

敷地内の植栽の水撒きや手入れも管理費から充当される

マンションの管理費の支出の多くを占めるのは、管理委託料です。この中には、清掃費や管理人の人件費などが含まれます。電気料なども支出の大きな項目です。これは、共用部の電灯やエレベーターの動力などに使われます。その他植栽費や設備保守費、防犯カメラのリース料などなど。マンションによっては、フロントサービスの費用などにも充当されます。

上記の項目を見ると、清掃メンテナンスなど快適な生活を送るのに必要な支出であることが分かります。戸建は、確かに管理費はかかりませんが、その分庭の手入れなどは、自分でしなければなりません。

セキュリティ-などを戸建で個別に行うとかなりの費用がかかります。集住することによって、1戸当たりではリーズナブルにサービスが受けられる点は、マンションのメリットといえるでしょう。

余剰の管理費は、修繕積立金に充当される

収支決算での余剰金の一部は、修繕積立金に振り替えられます。修繕積立金は、将来の修繕に備えて、積み立てておくお金です。マンションの場合は、長期修繕計画によって、計画的に将来の修繕費用がストックされていますが、戸建の場合は、自分で計画的に用意することが必要です。

マンションには、予め長期修繕計画が建てられていますが、戸建の長期修繕計画は、建てられていないケースがほとんどでしょう。

こうして見ていくと、マンションの管理費は、サービスや保守・メンテナンスといった役割に充当されており、一概にもったいないとは言えません。

また、購入する際に提示されたサービス(フロントサービスなど)を期待して、購入している為、やみくもにサービスを廃止してコストダウンを図るのは、どうかなと思います。

但し、一部のマンションでは必要以上に支出がある場合もありますので、管理組合による支出項目のチェックは、欠かせません。

大規模マンションでも、24時間有人管理を実施せず管理費を抑えることが評価されているマンションもあります。マンションの管理サービスのあり方も、一つの付加価値と言えるでしょう。

「管理費がかかる」のではなく、「管理費をかける」ことは、マンションの良さなのだと思います。





※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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