木材を塗装(ペイント)して、DIYをもっと楽しむ!
DIYで制作した木工作品の仕上げに、塗装(ペイント)は欠かせません
塗料の選び方
木部・鉄部の両方に使える多用途もあります
用途の他に「水性」「油性」と書かれています。これは塗料の溶剤のことで「水性」は塗料を水で薄めたり、使った刷毛を水で洗うことができます。「油性」はペイントうすめ液と呼ばれる石油系の溶剤で塗料を薄めたり、刷毛を洗います(ラッカーうすめ液を使う塗料もあります)。容器には必ず溶剤のことも書いてあるので、その塗料に合ったものを使いましょう。水性の方が臭いも少なく、乾燥が早いので室内木工作の塗装では扱いやすいでしょう。
木材の塗装:DIY初心者は「ステイン+ニス」がおすすめ
木材の塗装は、屋内か屋外で使うのかで塗料が変わってきます。屋外用の塗料は防腐剤のほか、防カビや防虫効果のある屋外用ステインや、ドアや外板に塗装する屋外用ニスなどがあります。屋内用の塗料には、木目が見える仕上げになるニスやオイル、ステイン、色が豊富で木目を塗りつぶす仕上げになる一般塗料があります。木目の雰囲気をあまり変えずに透明(クリア)な塗装をしたい場合は、ニスやオイルを塗装しましょう。ニスは木材の表面に塗膜を作る塗料で光沢を出すことが出来ます。ツヤがないタイプのニスもあります。オイルは木材に浸透し内部で保護膜を作るタイプの塗料で上品な光沢の仕上がりになります。
濃い目の茶色のウォルナット
塗料の中には、着色ニスなどニスに色が付いている塗料もあります。初めて着色塗装をする方は、「ステイン+ニス」の組み合わせの方が刷毛ムラが目立たないので塗りやすいでしょう。
刷毛ムラを気にせず塗ることが出来ます
なお、塗料は塗る木の材質によって見本の色とイメージが異なる場合があります。必ず塗る前に端材か目立たないところで試し塗りをしてください。
塗装前の準備
まず下地を均一に整えます。サンドペーパーなどで表面をヤスリがけしましょう。きれいに塗装が仕上がります(「木材のやすりがけのコツ!サンドペーパーで木を磨く」参照)。塗装する時には床やテーブルが汚れないように、段ボールやビニールシートを敷きます。新聞紙は塗料面にくっついてしまうので、その上に段ボールや木片などを置くと作業しやすくなります。塗りたくない部分がある場合はマスキングテープでカバーするようにしましょう。
塗装面に抜け毛がつかないようにします
ビニール手袋をすると手が汚れません
刷毛は軽い力で動かします
反対側も同じように塗る
塗料をざっと塗ります
塗り残しがないよう広げます
ストロークを長くすると刷毛目が目立たなくなります
色の濃さやムラ、その塗料の種類によって2回塗りをします。乾いた面にサンドペーパー(320番くらい)で全体を軽く磨いてから2回目の塗装を行います。薄く何回か重ね塗りをした方がきれいに仕上がります。
このように、刷毛と塗料があれば、誰でも気軽に塗装を楽しめます。ぜひ、DIY作品を、好みの雰囲気に仕上げてみてください。
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