メキシコ/メキシコのグルメ・レストラン

メキシコのお茶

メキシコでは先住民文化の伝統を引き継ぎ、ハーブ(薬草)をお茶にして飲みます。日本の茶文化とは異なる、メキシコのお茶について説明します。

長屋 美保

執筆者:長屋 美保

メキシコガイド

ハーブティが主流! メキシコのお茶

マンサニージャ(カモミール)の花を乾燥させたものをお茶にする

マンサニージャ(カモミール)の花を乾燥させたものをお茶にする

呪術グッズを扱うメキシコシティのソノラ市場では、大量の薬草が売られている

呪術グッズを扱うメキシコシティのソノラ市場では、大量の薬草が売られている

メキシコと言えばコーヒーのイメージが強いですが、お茶も実は伝統的な飲み物。ただし、ここでいうお茶は紅茶や緑茶ではなくハーブティーが一般的。というのもメキシコには豊富な種類のハーブ(薬草)があり、先住民文化では薬、まじない、身を清めるために使われているからなのです。

市場にいけば日本でも一般的な、カモミール、レモングラス、ミント、オレガノからラテンアメリカまたはメキシコでしか手に入らないようなものまで、たくさんのハーブが売られています。ハーブの種類によって疾患をおさえる、消化を促進する、安眠できる、など様々な効能があります。ハーブを乾燥させたものを煎じてお茶として飲むのが一般的な服用の仕方。紅茶や緑茶もありますが、ティーパックで売られているものだけで、味もイマイチ。日本で飲むようなものを想像するとガックリくるかもしれません……。

 

スーパーには豊富な種類のティーパックが並ぶ

スーパーには豊富な種類のティーパックが並ぶ

レストランで、お茶(ティー)を頼むと、だいたいカモミール(メキシコだとManzanilla=マンサニージャ)かレモングラス(Té de limon=テ・デ・リモン)、紅茶(Té negro=テ・ネグロ)から選ぶことになりますが、ティーパックのものになります。ちなみに紅茶はまずいのでおすすめしません! 市場で売られているようなハーブは、家庭でしか飲まれていないんです。

ハーブティーはハーブを乾燥させなければならず、手間がかかるため、市販のティーパックを利用する家庭が多くなっています。ハーブは量り売りで、包装もされておらず、お土産向けではありませんが、ティーパックならばお土産に最適! スーパーに行けばたくさんの種類があり、一箱150~200日本円くらいで30パック入りのものが買えます。カモミールは日本でも一般的なハーブですが、メキシコのものは濃厚で美味しいので、ぜひ試してみてください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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