ボランティア/ボランティアの基本

上手な募金先探しの基本(3ページ目)

誰でも気軽にできるボランティアといえば募金。どこに募金すればいいの?どんな募金があるの?気をつけたいことはどんなこと?寄付してトクする方法はあるの?など、知っておきたい募金の基本をまとめました。

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド


寄付をすれば税金が安くなる?

募金をすることで、税金が控除される制度があります。どの団体にもというわけにはいきませんが、認定NPO法人格を持つ団体であれば下記のように寄付控除額が定められています。

次のいずれか低い方の金額マイナス5千円が寄附金控除額となります。
■その年に支出した特定寄附金の合計額
■その年の総所得金額等の40%相当額


ほかにも地方公共団体などへの寄付にも適用されます。最近は、認定NPO法人格を持つNGO、NPOも増えてきましたので、寄付をした人ならではのメリットとして賢く利用してみるといいですよ。

私の募金を無駄にしない募金先を探すには?

募金活動に疑問を持つ人も少なくありません。最低限注意したいポイントは以下の2つです。

■団体の情報をきちんと確認する
実績のある団体なら、専用サイトやブログ、あるいはニュースペーパーや報告書などで情報発信をしています。活動実績や会計報告などをきちんと確認することが大切です。

もしなければ「何のため」もしくは「誰のため」の募金か、集まったお金はどこに送られ、どう使われるかなどを問いあわせてみましょう。NPOの名だけ名乗って実態のない団体もあるので注意しましょう。

■街頭募金は、その場でどれだけの情報が得られるかを確認する
被災地支援、難病支援などの緊急支援活動を街頭募金で行っている場合は、判断が難しいかもしれません。この場合は、その場で配られている印刷物などを頼りに具体的な情報がその場でどれだけ得られるかも判断の目安とすることができます。

不審に思ったら、日常の活動状況、収支報告の公開方法と時期などを確認するといったことが自衛策になります。また街頭募金の場合は、よほど共感したあるいはよく知っている活動であるといったことでもない限りは、寄付は数百円に留めておくのも自衛策の1つです。

募金は支援のはじまり、新しい世界への扉

ガイドが「相手先の実績をよく確かめて」とアドバイスすると、「そんな当たり前のことはわかっています」と反論されることがあります。もっと完璧に簡単に、あるいは裏技的に募金先を判断できる基準はないかというのです。

でも、残念ながら、それは無理。1回の募金体験は、たとえて言えば、ボランティアの入り口に立っただけです。もちろん、気が向いたときにその入り口で何かするのもOK! 忙しい時間の合間に募金という行動を起こせるのは素晴らしいことです。

もし「何かしたい」をより確実に届けたいのなら、常日頃からいくつかの活動に興味を持って、情報を集めるなどして、あなたなりの“信頼出来る募金先”の基準を決めておくことが大切です。今は、どの団体もサイトやブログを持っていますし、問いあわせればリーフレットなどを送ってくれます。それらをよく読み、詳しい資料を取り寄せるなどすれば、情報は集めやすいはずです。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます