どう探す? 私らしい募金先
基本的には、個々人が、どんな団体に共感し 応援したいかを考えて、募金や寄付に協力するのが一番です。どの団体がおすすめかは一概にはいえませんが、いくつか探すヒントをまとめてみました。■好きや興味を手がかりに
ボランティアを探す基本にも通じますが、自分が好きなことや興味・関心のあるテーマから団体を選ぶといいでしょう。サイトなどで活動内容を見たり、実際にイベントなどに足を運んだりしながら、情報を集め、自分で判断していくといいですよ。
■ワタシ的オフセット
ワタシ的オフセットとはガイドの造語ですが、日頃行動ではなかなか表せない気持ちを募金というお金で表すことでオフセット(相殺)しようというものです。たとえば、「イラクで白血病に苦しむ子どもたちの映像を見て心を動かされたけれど、何もできない」から、イラクで子どもの支援活動を行う団体に募金することで、あなたの「何かしたい」がオフセットできるという考え方です。募金がどう役立ったかの報告を受ければ、さらに、もっと何かできることはないかと広げていくきっかけにすることもできるでしょう。
■あのときはありがとう募金
海外旅行先で困ったときに現地の人の優しさに感動したからその国を支援する団体へ、亡くなったおじいちゃんが病院ボランティアに助けてもらったから、病院ボランティアサークルへなど、日常の生活の中で出会ったやさしさへ感謝の気持ちを込めて「あのときは、ありがとう募金」。そんな視点で募金先も探してみてもいいでしょう。
■よりよい社会は、住みやすい
NGOやNPOが取り組むのは解決されない社会の課題です。環境や福祉、途上国の貧困といった一見自分とは関係のない問題であっても、平和な社会を作ることに貢献できれば、その社会はあなたにだって住みやすいはず。国内外を問わず、社会の課題に真摯に取り組む活動を支援することは、安心できる社会の基礎を作っているともいえます。「どんな社会が住みやすい? どんな課題が解決すると安心できる?」と考えてみて、その課題に取り組む団体を選ぶのもいいでしょう。
■未来の私のために
もう1つ、自分がいつか当事者になるかもしれないという視点で選んでみてはいかがでしょうか。たとえば、ピンクリボンの乳ガンのキャンペーン。女性なら誰にでも可能性があると考えれば、こういった啓発活動を行う団体の活動を支援していくことは、めぐりめぐって自分の体を守ることにもなりますよね。
ボランティア活動が目指すのは相互扶助、共に助け合い、共に生きる社会を作ることです。そのためには、未来のワタシが当事者になるかもしれない問題を支援し、活動を広げていくことも大切な視点だといえます。