若年性脱毛症
まだ若いのに薄毛が気になる──それは若年性脱毛症かも!? 早めに対処を!
女性の薄毛・抜け毛は老化によるものと思っていませんか? 実は、10代や20代でも薄毛の症状を訴える方が少なくありません。老化が始まっているとは呼べない年代の方が、通常のヘアサイクルを経ないで髪が抜け、全体的に薄くなる症状を「若年性脱毛症」と言います。

若年性脱毛症──8つの原因とは

通常、毛髪は正しいヘアサイクルを繰り返し、髪が生え変わります。
正しいヘアサイクル
正常な場合のヘアサイクルのようす
(1)成長期:5年~7年 (2)退行期:約2週間 (3)休止期:約3ヶ月 (4)脱毛

若年性脱毛症では、頭皮や毛母細胞の老化ではなく、何らかの原因によってヘアサイクルが正しく機能しない状態になります。ヘアサイクルの途中で抜けたり、毛根が細くなって細い毛髪しか生まれなくなったり、毛穴から出る本数が少なくなったりし、全体的に薄くなってしまいます。
棍毛と萎縮毛
左:正しいヘアサイクルを経た抜け毛(棍毛:こんもう) 右:ヘアサイクルの途中で抜けてしまった毛髪(萎縮毛)

では、若年性脱毛症を引き起こす、8つの原因を探っていきましょう。

1.過度なダイエット

10~20代は「自分は太っている」と思い込み、過激なダイエットをしがちな年代。食事と運動をバランスよく取り入れたダイエットならば健康的なのですが、「体重を減らすために食べない」というケースが問題です。

毛髪の主成分は、ケラチンというタンパク質です。丈夫な毛髪を育てるには、このタンパク質の摂取が重要な役割を担っています。極端な食事制限によるダイエットは、健康を維持するために必要なタンパク質の摂取量が低下し、髪と頭皮に栄養が届かず、全体的な薄毛につながります。

バランスの良い食事を心がけ、過度なダイエットを行わないこと。当然のことですが、健康な頭皮から、健康な髪が生まれます。

2.間違ったシャンプーの選び方・使い方

シャンプーの選び方・使い方
毎日のシャンプーが若年性脱毛症の原因に!?
シャンプー剤には、「弱アルカリ性」と「弱酸性」があります。石けんシャンプーは弱アルカリ性、アミノ酸系シャンプーは弱酸性、高級アルコール系シャンプーは両方存在します。

弱アルカリ性のものは、皮膚や頭皮の角質を溶かし、汚れをきれいに落とすという性質があります。弱酸性のものは、洗浄力は弱アルカリ性のものよりもやや劣りますが、頭皮や皮膚と同じ弱酸性なので、刺激もマイルドなのが特長です。

毛髪はアルカリ性に弱く、表面が削られてしまいます。肌の場合は、弱アルカリ性に傾いても自分で弱酸性に戻ることができますが、髪は角化した(=死んだ)細胞ですから、自ら修復する力はありません。しだいに髪が細くなり、全体的にボリュームがなくなってしまいます。髪と頭皮にマイルドなアミノ酸系シャンプーを選ぶことをおすすめします。

また、シャンプーの使い方が間違っていると、頭皮が傷ついて、炎症を起こす原因に。爪を立てて頭皮をゴシゴシとこすっている方は、下記の記事をご覧いただき、シャンプーの使い方を見直してみましょう。

3.パーマ・ヘアカラー

ご存知の通り、パーマでは1液と2液を使います。1液はアルカリ性のチオグリコール酸アンモニウムなどで、システィンと呼ばれる毛髪内部の結合を切るのが役目です。2液は酸性の臭素酸ナトリウムなどで、1液で切れたシスティン結合を、ロッドを巻いた(ねじれた)状態で再び結合させます。パーマ液によって表面を覆うキューティクルが損傷し、内部のタンパク質も流れ出しやすくなってしまうのです。

カラーリングも髪に悪影響を与えます。カラーリングには、永久染毛剤(ヘアカラー)や半永久染毛剤(ヘアマニキュア、カラーリンス)、一時染毛剤(スプレー・マスカラタイプのもの)、脱色(ブリーチ)などさまざまな方法がありますが、特に永久染毛剤と脱色は、髪の内部のタンパク質の結合力を弱めるため、髪へのダメージが大きいといえます。

パーマ・カラーリングを繰り返すことで、髪が弱くなり、折れ毛・切れ毛となり、やがては脱毛につながります。

髪への負担を考えるとパーマ・カラーはしない方が良いですが、現在ではしない女性の方が少ないでしょう。多くても月に1回、できれば2ヶ月以上間隔をおくことをおすすめします。また、パーマとカラーリングを同時しないで、少なくとも2週間以上は空けましょう。髪と頭皮にやさしい、100%天然ヘナでカラーリングするのもよいかと思います。