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どう選ぶ?初めての新興国ファンド(3ページ目)

高いリターンが魅力の新興国ファンドには、新興国ならではのリスクもつきものです。リスクを考慮した新興国ファンドの選び方をお伝えします。

執筆者:村岡 里香

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手間要らずのバランス投信で世界に投資

先進国のみ対象のバランス投信を保有している場合は、新興国ファンドを自分で組み合わせてもOK。
新興国の株や債券を含むバランスファンドを選んで、一本で世界経済全体に投資するという選択肢もあります。プロが効率の良い資産配分を決めてキープしてくれるので、自分自身で定期的にリバランスを行う手間が省けます。

以下は、新興国の資産を含む低コストのバランス投信です。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
世界30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資。株と債券の比率は50:50で、国別配分は世界の時価総額の比率をもとに決定しています。新興国の割合は株式のみで6.6%(2011年11月30日現在)。信託報酬は年率0.74%±0.03%。

世界経済インデックスファンド
世界43カ国の株と債券に分散投資。株と債券の比率は50:50。国別配分はGDP総額の比率を参考に決められており、新興国の割合は株式、債券ともそれぞれ17.5%となっています。信託報酬は年率0.54%。

FPバランスファンド(安定成長型)
世界の株と債券のほか、不動産や商品にも投資。基本の資産配分は経済の見通しをふまえ債券50%、株式35%、不動産5%、コモディティー10%と設定。新興国は株式のみ15%組入れています。信託報酬は年率0.6825%。

eMAXIS バランス(8資産均等型)
世界の株、債券、不動産に投資し、その基本割合は株37.5%、債券37.5%、不動産25%。株と債券の新興国基本割合は先進国割合と同じ12.5%です。バランスファンドの中でも不動産比率が高めなのが特徴。信託報酬は年率0.525%。同じ投資対象で資産配分を機動的に変更する「波乗り型」もあります。

選ぶ際は、新興国の比率はどの程度がいいか、株と債券の割合はどうしたいか、株と債券以外の資産も組み入れるものがいいか、など自分の投資方針に合わせて選びましょう。

◇    ◇    ◇

その他、ファンドを選ぶ時の基準として、純資産総額の規模、設定以来のパフォーマンス(同じ種類のファンドと比較)、償還期間の有無等があります。

新興国ファンドは引き続き注目を浴びていくと思われますが、大きな下落もあることを念頭に置き、長期保有を前提に余裕のある資金でポートフォリオの一角に据え置いて下さい。

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