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どう選ぶ?初めての新興国ファンド(2ページ目)

高いリターンが魅力の新興国ファンドには、新興国ならではのリスクもつきものです。リスクを考慮した新興国ファンドの選び方をお伝えします。

執筆者:村岡 里香

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新興国投資はインデックス型かアクティブ型か

人口増加、経済発展に伴って都市化がすすむアジア諸国

経済発展に伴って都市化がすすむアジア諸国

新興国の株市場こそ綿密な調査が必要なため、ファンドマネージャーの手腕が問われるアクティブ型の方が安心でき、かつ高パフォーマンスが期待できる、という意見は多いようです。

例えばDIAM VIPフォーカス・ファンド新生・フラトンVPICファンドなどは、資産配分に一定の条件を設けながらも市場の見通しに応じて配分を調整し、銘柄も独自の調査分析によって選別してくれます。長期の成績はカテゴリー内でも好成績です。

または投資対象が地域や国で分類されるタイプだけでなく、最近では「インフラ」に関連する業種や「環境」「消費」といったテーマに着目したファンドも登場しています。この場合も現地情報に精通している運用会社のものを選ぶとよいでしょう。

ただし、販売手数料や高い信託報酬の分まで良いパフォーマンス上げ、継続的に市場平均を上回れているアクティブファンドは意外と少ないものです。 乱高下があっても中長期的には右肩上がりの成長が期待できる新興国への投資であれば、市場平均に連動するインデックス型も有効といえるでしょう。

新興国をカバーするインデックスで代表的なものが「MSCIエマージング・インデックス」。この新興国21カ国を対象にした指数をベンチマークとするSMT新興国株式インデックス・オープン(三井住友トラスト)やeMAXIS新興国株式インデックス(三菱UFJ投信)は、信託報酬のカテゴリー平均が年1.54%であるのに対し、それぞれ年率0.63%と半分以下の安さを実現しています。

毎年かかる信託報酬は長期投資の場合、成績に大きく影響してきますので、できるだけ低いものを選びましょう。

次のページでは、1本保有するだけで世界全体に投資できるファンドをご紹介します。
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