本当は、80000円の買い物なのに4000円の消費税を支払っているのです。
消費税が課税される仕組みって
では、このスーツを作られる(課税される)仕組みをみていきましょう。
まず、原材料屋さんがメーカーに原材料を納入します。
この価格が仮に20000円だとすると消費税は1000円ですね。
メーカー側からみると現在料の購入ということになり消費税1000円を支払うことになります。
この際、原材料屋さんが預かっている消費税1000円の納税をします。
そして、その原材料で作成したスーツを商社などに売却しますが、その価格を仮に40000円とします。その際、40000円×5%の2000円を商社から預かることになりますので、預かっている消費税2000円から支払った消費税1000円を差し引いた1000円の税金を納めます。
この後商品は商社(卸売り業者)へ |
この商社ですが、百貨店などの小売店に本体価格60000円プラス消費税で売却したとします。
この際の商社はメーカーに支払った消費税2000円と百貨店から預かっている消費税3000円の消費税の差し引き1000円の納税義務が生じます。
最後に百貨店ですが、60000円で仕入れた商品をわれわれ消費者に80000円で売っています。このときの課税関係ですが、百貨店が商社に支払った消費税3000円と百貨店が消費者から預かっている消費税4000円の消費税の差し引き1000円の納税義務が生じます。
百貨店(小売店)の売却先はエンドユーザー |
負担している消費税と納めた消費税は同じ?!
つまり、私たち消費者が支払った消費税は(このケースでは4000円)は、原材料屋さんやメーカーや商社や百貨店が納めた消費税にかたちをかえていることとなるのです。
上記の納付税額を合計すると |
消費税を負担しているのは私たち消費者ですが、消費税を納めているのは原材料屋さんやメーカーや商社や百貨店といったところとなります。
消費税を負担する人を納める人とが違うという仕組み、わかっていただけましたでしょうか。