税金/税金制度のしくみを整理しよう

税金はどんなトコがかけるの(2ページ目)

確定申告の管轄は税務署ですが、固定資産税、自動車税、住民税やらの管轄は税務署ではありません。税金の概要をつかむためには、税金はどんなトコがかけるのという視点が重要です。

田中 卓也

執筆者:田中 卓也

税金ガイド

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税金の相談窓口をカンタンに検索する方法

では、○○税の課税権者はドコドコなので相談窓口はナニナニだ、などといちいち押さえておく必要があるのでしょうか。資格試験などを目指している一部の例外者を除いてそのような必要はありません。

というのも、あなたがもし、その相談したい側の当事者であれば、その納付書の送り元をみれば、課税権者がわかり、相談窓口もわかるからです。

税金は二重に取られてないの?

私たちの生活は、税金だらけです。ガイド記事「税金にはどんな種類があるの」の冒頭では「毎月毎月のお給料からは源泉所得税といって、税金が取られています。食品や衣料品を買うときも消費税といって税金が取られています。お酒を買えば酒税が、ガソリンをいれればガソリン税が取られています。マイホームを買えば固定資産税が、自動車を買えば自動車税が取られます」と書きました。

ここで疑問に思うのは「税金は二重に取られてないの?」という素朴な疑問です。

例えば毎月毎月のお給料には国税である所得税と、地方税である住民税がかかってきますし、消費税も現行5%ですが、4%は国税、1%は地方税です。

つまり、二重にかけられているのではなく、「稼ぎ」にかかる税金、「使う」にかかる税金、「残る」にかかる税金となっていることが、私たちの生活は税金だらけという感想をより強くしているのではないでしょうか。

どんな種類があるのという視点と
どんなトコがかけるのという視点を整理すると

結局、「稼ぎ」にかかる税金、「使う」にかかる税金、「残る」にかかる税金という視点、そして国と地方という税金をかける側からの視点で、日本の税制を整理すると以下のようになります。
 
日本の税制

筆者作成、拙著『自営業+フリーランサーのための確定申告』にも同様の記載あり

自分の生活にまとわりつく税金とより積極的に関わっていくことが理解を深め、節税にも役立つのです。


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