大学卒の退職金1806万円
最近、退職金を一時金と年金で給付するという会社が増えています。退職一時金制度のみ、退職年金制度のみ、両制度併用、では退職金にどの程度の差が出るのでしょうか。勤続35年・大学卒(管理・事務・技術職)の退職金は、退職一時金制度のみでは1,806万円、退職年金制度のみは2,338万円、両制度併用は2,394万円。退職一時金制度のみと両制度併用との差は実に600万円弱。これは、比較的規模の小さな企業が退職一時金制度のみを導入し、規模が大きくなるほど両制度併用が増えるからと思われます。
退職年金制度のみの退職金額2338万円は年金原価額です。年金原価額とは「支払うべき年金額から、その間に発生する利息分を控除して現在の金額に換算した値」です。ということは実際に受け取る退職年金合計は2338万円より多いのです。退職一時金制度の人と退職年金制度の人とでは表面の金額以上の差があります。
サブプライムローンを発端とする世界的な経済不況は、数年間は続くであろうと言われています。残業カット、ワークシェアー、一時帰休などが実行される恐れもあります。これはお給料の減額、手取り額の減少となって家計を直撃するだけでなく、退職金や老後に受給する年金額にまで影響を及ぼします。老後資金計画の見直しは避けられないようです。