「定年後も働く人の年金(1)」では、賃金と在職老齢年金の併給調整についてまとめました。「定年後も働く人の年金(2)」では、雇用保険と在職老齢年金との併給調整についてお知らせします。

定年後の給与は大幅ダウン

2008年8~10月、「雇用継続時の賃金は定年到達時と較べてどの程度なのか」について住友生命保険がアンケート調査を行いました。結果は、
  • 4割以上6割未満 38.3%
  • 6割以上7割未満 22.7%
  • 7割以上8割未満 13.6%
  • 3割以上4割未満 7.2%

で、定年到達時の賃金の7割未満で働き続けている人が約70%に上るということがわかりました。また、賞与については、「支給しない」が33%、「人事考課に応じた額を支給する」が23%でした。

多くの企業が定年後の賃金を「定年到達時の賃金の7割未満」に設定している理由のひとつは、「在職老齢年金との併給調整」です。そして、隠れたもうひとつの理由が「高年齢雇用継続給付」です。

高年齢雇用継続給付とは


高年齢者の就業意欲を喚起し、65歳までの雇用の継続を援助・促進することを目的とするものです。60歳以降も働き続けたり再就職した人の賃金が、60歳時点の賃金の75%未満に下がった場合に、雇用保険から給付されます。

給付対象は、一定の要件を満たす60歳以上65歳未満の雇用保険の被保険者。ここがポイントです。高年齢雇用継続給付は、60歳以降雇用保険に加入して働く人に対して給付されるものなのです。

高年齢雇用継続給付には、基本手当を受給せず継続雇用される人に対して給付する「高年齢雇用継続基本給付金」と、60歳以上で基本手当を受給中に再就職した人に対して給付する「高年齢再就職給付金」があります。
高年齢雇用継続給付の解説図


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