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なぜ、あのファンドにはお金が集まるのか(2ページ目)

サブプライム問題が本格化した中でも着実にお金が流れてきたファンドがありました。そういうファンドを知っているかどうかは今後の財産形成に大きく影響してきます。知って得するファンドを紹介します。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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20世紀の投資と21世紀の投資

ガイド:20世紀の投資と21世紀の投資はどう違うんですか?

中野社長:20世紀は、経済が右肩上がりの中なので、前を向いて生きていればそれでよかったわけです。今日よりも明日がよくなることを誰もが疑わなかった。その中での投資なので、結局は「思い」が違うんです。小遣い稼ぎ的な投資ですよね。だから、そういう目的にあった商品を出してもよかった時代でした。

ガイド:21世紀はどう変わったんですか?

中野社長:でも21世紀の投資は、一人一人が真剣になる投資だと思います。本気の投資ですね。自分の将来を考えたときに、今始めるという行動ができて、自分の人生と向かい合った結果の投資なわけです。だから、業者も本気の投資に応えなければならなくなってきたんです。でも残念なことになかなか変わらない。だから長期投資という考えが根づかない中で株価の上下だけで投資をするようになってしまうんですよね。であれば、誰もやらないなら自分がそういう商品を提供しようという思いがあったんです。

ガイド:すべての人が短期でトレードをするのは難しいと思いますが、長期投資であれば、誰でもできるということもあります?

中野社長:そうですね。誰でもできる財産形成の手段は長期投資しかないんです。それを提供できるのは投資信託なんですよ。そこに必要なのは投資家と運用会社の信頼関係だけ。運用のリスクとかリターンとか難しい話ではないんですよね。

20世紀の投資と21世紀の投資

ガイド:セゾン投信のファンドは2本ですが、なぜこの2本に絞ったのですか?

中野社長:増やしてほしいという声はあります。でも、それはトータルな話ではないんですよ。財産形成は万人が行えることに意味があるので、そのためには、ゆっくり任せて投資ができるくらいのファンドを提供しなければならないんですよね。だから、今後もこの2本を長期保有型のファンドに育てていく。これが僕の使命だと思っていますね。


ガイド:セゾン投信があつかうファンドの特徴は?

中野社長:セゾン・バンガード・グローバル・バランスファンドは万人にわかりやすいと思いますね。これは運用の目的が市場の平均点を取りに行くということなんです。勝ちに行くというよりは、守りのファンドという感じです。株式と債券の投資比率は原則として50:50で、バンガード社のインデックスファンドが投資対象です。
画像の代替テキスト
2008年7月31日時点の資産配分率。


ガイド:ということは、目覚ましいパファーマンスはないですよね?



中野社長:でも、目覚ましく負けることもない(笑)。

ガイド:ああ、確かに(笑)。

中野社長:これはね、世界経済の成長とともに資産も増えるという仕組みのもとに運用されているわけですよ。だから、このファンドを買うときの心構えは21世紀の地球という「経済と人類が増える中でさらに経済が発展していく」という思いを持つことです。それがあれば、長期投資はできるはずですよ。相場が下がっても長い先を見ていけば世界経済は伸びていくわけです。そう思えば続けていられると思いますけどね。


長期投資というのは、じたばたしない投資です。しかも、特定の才能やセンスがある人だけができるという神業でもありません。誰でもスタートを切れるわけです。そういう機会を与えてくれているのであれば、私たち投資家も真剣に向き合う必要があるのかもしれません。

次回は、中野社長の資産運用哲学をお聞きし、そこから「お金の使い方」を考えていこうと思います。お楽しみに!

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