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なぜ、あのファンドにはお金が集まるのか

サブプライム問題が本格化した中でも着実にお金が流れてきたファンドがありました。そういうファンドを知っているかどうかは今後の財産形成に大きく影響してきます。知って得するファンドを紹介します。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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「下げ相場でもお金が集まる」という事実

以前「5000円であなたも積立投信デビュー!」で紹介したセゾン投信。毎月の積立が5000円からできるという敷居の低さと長期投資の確固たる信念を持った数少ないファンドを扱う会社です。
前回セゾン投信を紹介したのが6月18日の記事。あれから約3か月がたちましたが、この間セゾン投信に大きな節目的出来事がありました。それが運用資産総額200億円突破です。

この間、相場自体はどうだったかというと、日経平均は下降トレンドを描いていました。
画像の代替テキスト
2008年6月1日~2008年9月12日までの日経平均日足。出所:マネックス証券ホームページ

個人投資家にとっては、非常に厳しい相場だったと思います。中には市場から撤退をした投資家もいたでしょうし、大きなダメージを受けた投資家も少なくない。しかしそんな状況下でもセゾン投信に大切なお金を預ける人の数は確実に増え、その結果残高も増えていったのです。

なぜ、投資家は下げ相場でもセゾン投信から逃げなかったのか。むしろなぜセゾン投信にお金を投じたのか。社長の中野さんへのインタビューを通して、その真相に迫ってみたいと思います。

200億円は単なる通過点に過ぎない

ガイド:8月26日に運用資産総額が200億円を突破しました。
まずは感想をお聞かせください。

中野社長:2007年3月15日にファンドの運用をスタートして1年半がたちました。金額的にいうと、当初イメージしていた想定内の範囲で増えましたね。サブプライム以降のマーケットの動きに左右されたということもあって、評価額が下がってしまうこともありましたが、あくまで通過点だと思っています。

ガイド:ということは、特別なことではないという感じですか?

中野社長:そうですね。区切りの1つというイメージです。

ガイド:口座数も着実に増えているそうですね。

中野社長:そうなんですよ。200億円を突破したのと同じ時期に、口座数が3万を超えました。

ガイド:昨年から今年にかけては相場が悪いですよね。それでも増えているということですか?

中野社長:サブプライムという大きな障害があったにも関わらず、毎日口座が増え続けるというのは、僕自身が胸をはれることですね。この数が増えれば残高はその結果としてついてくるものですからね。僕たちはゼロ人から始めて3万人まできました。今後は20万人、30万人を目指します。

ガイド:この下げ相場で投資をやめてしまう人もいると思いますが、その点どうですか?

中野社長:この点については非常にクオリティが高いと思っていますよ。実は、解約数がとても少ないんです。僕たちは長期で頑張りましょうというメッセージを常に出しているんですが、それにちゃんと応えてくれている証拠ですね。同じ方向を向いて同じ価値観を持ってくれているので、とても嬉しいです。

ガイド:同じ方向というのは?

中野社長:目的ですね。「何のために投資をするのか?」について、僕たちはずっとメッセージを出しています。将来に向けての資産設計ですよ。そして共通の価値観です。だから、正直言ってデイトレやスイングとは無縁の投資であり、無縁の世界だと思います。

ガイド:そういうことはずっと考えていたんですか?

中野社長:考えていましたね。自分自身でファンドマネージャーとして投資の世界を見てきて、ずっと感じてきたこともありますし。

ガイド:どんなことを感じていたんですか?

中野社長:「生活者にとっての投資は何か?」ということですね。しかも20世紀の投資と21世紀の投資は違うということです。

ガイド:どう違うんですか?

20世紀と21世紀の投資の違いは一体何なのか。元ファンドマネージャーである中野さんの視点は、次のページにて。
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