年金/国民年金保険料の免除・猶予

国民年金のお得な増額方法とは?(3ページ目)

国民年金額をもう少し増やしたいとき、滞納期間を納付する以外に、60歳以降「任意加入」する方法と、過去の免除期間を「追納」する方法があります。どの方法がお得なのでしょうか? 保険料と受け取る年金の両方から検証してみたいと思います。

和田 雅彦

執筆者:和田 雅彦

年金ガイド

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追納と任意加入、どっちがお得?

先ほども書いた通り、まずは「滞納期間を納付」すべきですが、直近2年間に滞納期間がない場合、過去の部分を「追納」するのと、これから将来に向かって「任意加入」するのではどちらが得でしょうか。

追納と任意加入との大きな違いが「保険料」です。

任意加入は、これから将来に向かって加入することになり、保険料は平成26年度で1万5250円。ここ何年か引き下げられた年があったものの、基本的に上がり続けることになります。

●任意加入の場合の保険料
平成27年度 1万6380円
平成28年度 1万6660円
平成29年度 1万6900円
(以後、1万6900円で固定される予定)

※いずれの年も、この数字に物価や賃金の上昇率を勘案した改定率を乗じることになります。平成26年度も本来の予定では1万6100円でしたが、改定率を乗じた結果1万5250円となりました。

それに対し追納は、過去の免除期間を追納することになり、保険料もその時期のものとなります。

例えば、去年(平成25年度)の免除期間について追納する場合は、平成25年度の保険料となります。それ以前の免除期間の追納の場合も、免除期間がある年度の保険料となります。

●追納の場合の保険料

平成25年度 1万5040円
平成24年度 1万4980円
(これは滞納部分も同じ取り扱いです)

見てお分かりのとおり、将来の保険料よりもかなり「お安く」なっています。今後の改定率を見ながら、将来について「任意加入」するか、過去の分を「追納」するかどちらが得かを確認したいですね。

保険料×年金増額の費用対効果から見えてくるものとは?

しかし、追納と任意加入のどちらが得かについては、支払う保険料だけでなく、年金がいくら増えるかという観点からも検証が必要です。

なぜなら、先ほども書いたとおり
  • 任意加入1カ月→年金増額1カ月
  • 追納1カ月→年金増額3分の2カ月(平成21年3月までの期間の場合)
だからです。

任意加入1カ月で、年金(老齢基礎年金)は1610円ほど増える(平成26年度年金額で概算)ことになります。一方、追納で増えるのは、その3分の2の1073円ほどとなり、その差は537円。これを65歳から15年受け取るとして、総額8055円の差です。

これを踏まえて、現在(平成26年9月)時点で、平成24年の免除(全額免除)期間を追納するか、平成24年4月以降任意加入をするかどちらが得かを考えてみましょう。
  • 平成24年度の追納保険料→1万4980円
  • 平成26年度の任意加入保険料→1万5250円(その差270円)
この場合であれば、任意加入のほうが保険料が安く、年金も多く増えますから、「任意加入」を取るべき!となりますね。

年金の増額対策はいろいろあれど、支払う保険料と受け取る年金額とをしっかり確認した上で選択したいですね。
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