年金/国民年金の仕組み

国民年金をお得に支払う&増やす方法(2ページ目)

自営業者の方はもちろん、会社員の方でも、退職後自分自身や配偶者の国民年金保険料を払う必要が出ることがあります。どうせ払うなら「お得に」払いたいですね。国は納付率アップのため、様々な割引制度を用意しています。この割引分で付加年金に加入して自分年金も増やすことも可能です。

和田 雅彦

執筆者:和田 雅彦

年金ガイド

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何と言っても、口座振替1年前納がお得!

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口座振替の手続き方法は、納付書と預金(貯金)通帳、口座届出印を持参し、振替予定金融機関または郵便局で行なうことができる
前ページで触れた支払い方法の中で最もお得なのが口座振替・1年前納です。

ではどれぐらいおトクなのでしょうか?

■口座振替・1年前納
年間保険料 …… 通常179,760円が175,990円
割引額は3,770円。毎月にすると約310円ほどの割引ということになります。

■口座振替・半年前納
半年間保険料……通常89,880円が88,860円へ(割引額1,020円)

ただ、残念な事に平成24年度の「口座振替・1年前納/半年前納」については、2月末で受付けが終了していましました。前納は毎年可能ですので、来年以降、是非、検討したいですね。

今からでも可能なおトク制度もちゃんとあります! それは「現金払い・1年前納」です。

■現金払い(クレジット払いでも可) 1年前納
年間保険料 …… 通常179,760円が176,570円
割引額は年間3,190円となります。

口座振替には若干劣りますが、それでも充分「おトク」です。現金払い・1年前納(半年前納も同じ)については、任意の月からスタートできます。詳しくは年金事務所等にお問い合わせください。

なお、1年前納して、その後、厚生年金に加入したりした場合、その部分は返却してもらえますので御安心を。

割引分で付加年金に加入し更にお得に!

前納等でおトクに支払ったら、おトクに増やしたいですね。割引で余ったお金は、ぜひとも有効活用したいものです。

「えっ、たった3,000円ほどでしょ!?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、これぐらいのお金でちょうど年金を増やす制度を国は用意してくれています。

それが付加年金。この付加年金は国民年金(老齢基礎年金)の上乗せのためにできた制度で、月額たった400円。付加年金のお得度については、「付加年金」のパワーを利用しようも記事で書かせていただいておりますので、参考にしてみてください。

まとめると、
■毎月払いでも、1ヶ月早く納付すると「早割」という割引がある
■毎月払いよりも、半年、1年前納の方がお得
■現金払いよりも、口座振替払いがお得
■但し、口座振替については、毎年2月末までに申し込みしなければならない。
■現金払いについては、任意の月から可能
となります。

厚生年金にはない、国民年金の保険料割引制度、検討の余地大ではないでしょうか。

【関連記事】
誰がいつから払う?もらえる?国民年金
国民年金保険料っていくら払うの?
年金受給額を簡単早見表でチェック!国民年金

【関連サイト】
国民年金 前納割引制度について/日本年金機構(平成24年度分)

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