有線LANと無線LAN、どちらがいいの?
LANは大きく分けて、ケーブルを利用する有線LANと電波を利用する無線LANに分かれます。一般的に有線LANの方が速度が速く、無線LANは電波の届く場所であれば、設置場所を選ばないという特徴があります。それぞれにメリットとデメリットがあるので、確認しておきましょう。■有線LANのメリット・デメリット
【メリット】
- 速度が速い
1Gbpsという高速ネットワークを構築できます。この速度であれば、どのような用途でも大きなストレスを感ることはないでしょう。 - 安定性がある
無線LANのように途中で回線が切れるというトラブルは、まずありません。またトラブルが起きても原因を見つけやすいです。 - セットアップが簡単
無線LANのように親機を識別したり、暗号化を設定したりする必要はありません。 - 比較的安価である
無線LANのように親機や子機が必要ないので、手軽に購入、設置できます。
- 離れているところに設置しにくい
ケーブルが届かない別の部屋には工事をしないと設置できません。鉄筋など建物の環境によっては、設置できないこともあります。 - ケーブルが邪魔になる
工事をしない場合、床にケーブルをはわせると、足に引っかける可能性もあります。かといって天井にはわせても、美観を損ねるでしょう。 - 通信場所が固定される
ケーブルを繋がないと通信できないので、パソコンを持って移動できる範囲が限られます。
【メリット】
- 電波の届く場所であればどこでも接続できる
ケーブルを敷設できない1階と2階でも簡単につながります。 - 邪魔なケーブルがいらない
ケーブルがたくさんあると足に引っかけたりしてトラブルの原因になります。無線LANでは無駄なケーブルがないので、そうしたトラブルもありませんし、部屋をすっきりさせることができます。 - 工事がいらない
ケーブルを使う有線LANは、ケーブルの敷設によっては工事が必要になることも。
- 電波が届かない場所もある
鉄筋や床暖房など金属製の遮蔽物が間にある環境では、無線LANを利用することはできません。 - 環境によっては通信が不安定になることもある
ほかの電波との干渉で通信が不安定になることがあります。 - コストが多少かかる
有線LANと比べると、専用の機器を用意したり、初期費用が少し割高になります。 - 通信速度が遅い
有線であれば1Gbpsという高速ネットワークを構築できますが、電波使った無線LANは速度に制限が出ます(無線LANの公称最大速度は300Mbps。ただし理論値なので、実際にはもっと遅い)。インターネットを利用する程度であれば問題ありませんが、有線LANより扱うデータが多いので、思った速度がなかなか出ないのが現状です。