志望校選びの留意点1:通学範囲の指定
一部の私立では、学校までの所要時間を指定しています。国立はすべて指定あり。お茶の水女子大学附属、筑波大学附属、東京学芸大学竹早は、東京23区内プラスアルファと通学区域が広いため、倍率も高くなっています。
指定のない学校でも、志望校を選ぶときは自宅からの交通の便を必ず確かめましょう。近年は地下鉄の開通など交通の便がよくなっており、その分通いやすくなった学校も増えているはずです。以下に通学範囲指定のある学校の例を挙げます。
■私立
- 国立学園:1時間以内
- サレジオ:1時間程度
- 聖心女子学院:1時間以内の自宅通学
- 桐朋:40分以内・乗り換え1回まで
- 日本女子大附属豊明:約75分以内
- 雙葉:1時間以内
など
■国立- お茶の水女子大学附属:東京23区以内で保護者と同居する者
- 筑波大学附属:東京23区・西東京市・埼玉県和光市のいずれかに保護者と同居する者
- 東京学芸大学竹早:東京23区以内で保護者と同居し、60分程度で通える範囲
- 東京学芸大学附属大泉:徒歩または公共交通機関を使って自宅から40分以内
志望校選びの留意点2:月齢考慮(生まれ月考慮)
幼児期の子どもは半年~1年違うと発達段階も異なるため、生まれ月ごとに試験を行ったりして、試験結果を考慮する制度を敷いています。月齢考慮を取り入れている学校は、およそ各月平均して合格させるようにしています。そうした学校の入試は、月齢によって実施日・時間が異なる場合があり、自分がいつになるかわかるのは願書提出後となります。よって、フタを開けてみたら併願校の受験日と重なっていたということも。志望校を決めるときは、このことも考慮しておく必要があります。
多くのご家庭は願書だけでも3~4校は出しているようですが、なかには7校くらい出すご家庭もあります。運がよければ午前・午後で2校受験することも可能ですが、お子さんの体力はもちろん、気力等を考えておかなくてはなりません。いずれにせよ、志望校は候補をまず5校くらい挙げ、志望順位を決めておくことをおすすめします。
□月例考慮のある学校(一部)
■私立
青山学院・暁星・慶應義塾幼稚舎・淑徳・昭和女子大学附属・成蹊・玉川学園・田園調布雙葉・東京女学館・東横学園・日本女子大附属豊明・早稲田実業学校・捜真・桐蔭学園・桐光学園・森村学園・開智・西武学園文理・星野学園
■国立
筑波大学附属
□月例考慮のない学校(一部)
■私立
学習院・光塩女子学院・星華学園・国立学園・白百合学園・成城学園・雙葉・鎌倉女子大学・湘南白百合学園・精華・洗足学園・国府台女子学院・聖徳大学附属
志望校選びの留意点3:試験日の兼ね合い
東京、神奈川、千葉、埼玉は都や県の指定で、それぞれ試験の実施時期が若干ずれるため、各エリア違いの学校と併願がしやすいのが現状です。
私立入試の集中日は、東京は11月1日、神奈川は10月第3火曜日。埼玉・千葉は10~11月にかけて順次。東京の受験者の多くが神奈川の学校も併願校にしています。また、神奈川、埼玉、千葉エリアでも東京の学校を受験しています。交通の便さえ確保できれば、志望校・併願校はエリアをまたいで選ぶことができます。
国立入試は私立が終わった11月下旬から始まり、26日がピーク。お茶の水大学附属と筑波大学附属は12月。ただし、国立は千葉大学教育学部附属を除いて抽選があり、その実施時期などはまちまち。たとえば、お茶の水女子大附属・筑波大学附属・東京学芸大学附属竹早は、試験の前後計2回抽選が行われます。東京学芸大学附属大泉・同世田谷は第1次が試験、第2次が抽選。国立の場合は、願書受付から合格発表までゆうに1~2ヵ月ほどかかります(以上、2008年実績より)。
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