校風を知るには、学校説明会が一番
学校説明会で体験授業や公開授業を行っているところも。いろいろな学校の説明会を訪れてみましょう |
まずご家庭の教育方針に照らして学校研究をしましょう。当然、お子さんの適性を考えることも大切。私立小学校は学校によって教育方針・校風が異なり、それぞれのよさがあります。しかし、子どもが校風に合わないとしたら、本人にとっては学校に通うこと自体が苦痛になってしまいます。
学校研究は、いろいろな学校説明会に足繁く通うことをおすすめします。学校の教育方針、校風、どのような子どもを求めているかなどを確かめましょう。多くの家庭が説明会に5校以上行っています。何校も行くことで学校を見る目が養われ、比較ができるようになるのです。
学校説明会では体験授業や公開授業を行っているところもあります。体験授業のある学校はさとえ学園(埼玉県さいたま市)、聖徳学園(東京都武蔵野市)などで園児が参加できます。さとえ学園ではスーパーボールを園児に作ってもらったり、校内にある水族館を見学してもらったりします。
■公開授業を行っている学校(抜粋)
東京……小野学園、川村、光塩女子学院、自由学園、淑徳、昭和女子大学附属、菅生学園、宝仙学園、明星
神奈川……カリタス、相模女子、洗足学園、捜真、桐蔭学園、森村学園
千葉……聖徳大学附属
埼玉……西武学園文理
文化祭や運動会などの学校行事を公開している学校もあるので、ぜひ行ってみましょう。先生や子どもたちの様子をじかに知る上でいい機会になります。
志望校選びは客観的なアドバイスも取り入れて
志望校選びには、幼児教室のアドバイスを参考にするのもいいでしょう。親が見たわが子と別の客観的な意見に耳を傾けることは大事です。
女子校(白百合学園)に合格したあるご家庭では、最初はわが子を元気で活発な子どもと思っていましたが、幼児教室からは几帳面で真面目な子どもとして見られ、それに合った校風の女子校を勧められました。その学校(白百合学園)は家庭の希望とは最初は異なるものだったので、ご両親は学校説明会に行ったりして検討した末、幼児教室の勧める学校を受験し合格し進学。お子さんは毎日楽しく学校に通っていて、助言として適切だったようです。
人間はいろいろな面を持ち、このお子さんの場合は活発さも几帳面さも持ち合わせていたと思われます。わが子のどういう性質に注目し、家庭としてどういう環境でどんな人間に育てたいのか、それに合った学校はどこか……受験準備の過程で改めて検討してみましょう。