■年々上がる重たい教育費負担の実態(1ページ目)
■学資保険が生む油断(2ページ目)
年々上がる重たい教育費負担の実態
子ども一人当たりの教育費は一千万円以上! |
これは国民生活金融公庫総合研究所が平成19年7月に調査を実施して、10月に発表した「教育費負担の実態調査(勤労者世帯)」で公表されたものです。
費用の主な内訳の平均は次のとおりです。
●入学費用
⇒高校 47.7万円(前回の平成18年調査では36.1万円)、大学99.1万円(前回60.1万円)
⇒大学の進学校別では、私立大学の入学費用が101.1万円、国公立は89.6万円でした。
※「入学費用」は、受験費用や学校納付金などです。
●年間の在学費用
⇒高校100.2万円(前回82.3万円)、大学149.3万円(前回131.1万円)
⇒大学進学校別では、私立大学の在学費用は157.8万円、国公立107.2万円でした。
※「在学費用」は、学校教育費として授業料・通学費・教科書代などと、家庭教育費として塾の月謝・おけいこごとの費用などです。
●高校入学から大学卒業までにかかる費用
同調査によると、高校・大学の入学費用と在学費用の累計は、高校3年間で348.3万円(前回283.0万円)。大学4年間では696.3万円(前回584.5万円)で合計1,044.6万円(前回867.5万円)となりました。
高校卒業後の進路別では、私立大学に進学した場合の累計は理系で1,176.3万円、文系で1019.0万円。国公立で866.7万円です。
どの金額も、平成18年より平成19年の教育費の方が上がっている点も見逃せません。
例えば、今から10年後に子どもが大学入学を迎えるパパとママの場合は、現在の教育費がさらに値上がりしていると想定しておいた方が無難ですね。
いずれにしても高校・大学にかかる費用は、こうやって見るとかなり大きな金額ですね。これはあくまで子ども一人当たりの費用だと言うことも忘れずに・・・。