子どもを持てない最大の理由は、やっぱり「お金」の問題!
「出生動向調査」(2002年)によると、初婚の夫婦が理想とする子どもの数は2.56人であるのに対し、予定している子ども数は、2.13人となっており、理想とする子どもの数を生めないと考えている夫婦が多いようです。その理由を同調査では、以下のように示しています。35歳未満の初婚の夫婦の妻に「理想子ども数よりも予定子ども数が 少ない理由」をたずねた際の回答。 国立社会保障・人口問題研究所「出生動向調査」(2002年)より作成 |
理想の子どもを作れない理由の第1位は、「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」(77.6%)で、2位以下を大きく突き放しました。2位以下は、社会的環境、子育ての労力、自分の仕事、自分や夫婦の生活と続いています。
DINKS妻は、「子ども」と「お金」と「仕事」(キャリア)で堂々めぐり
上の調査結果から、DINKS妻の複雑な心境が読み取れます。まず、「子育てをするには、お金がかかる」⇒「お金がかかるから、自分が働かなくてはならない」⇒「自分が働けば、子育てや自分の時間が持てない」⇒「やっぱり、仕事を辞めなければならない」⇒「仕事を辞めればお金が入らないし、自分のキャリアに支障が出る」⇒「キャリアが積めないと、再就職できるか不安で将来のことが心配」……そして、最初に戻る。株式会社NTTデータ「女性の就業と在宅ワークに関する調査」(2000年)より作成 |
特に最近の女性は、働くことに対する意識が高まっています。単に働くことによって収入を得ること以外に、自分のキャリアを高めることに対する関心が高まっています。