妻の働き方によって、夫の家事は変わる?
妻の働き方によって、夫が家事をする割合は、どうなっているのでしょうか? 国立社会保障・人口問題研究所の「第3回全国家庭動向調査(平成15年)」から、妻の就業形態別に夫が家事をする割合を見てみましょう。※「第3回全国家庭動向調査(平成15年)」よりガイドがグラフ作成 表中の数値は、各項目に対して「週に1~2回程度以上」 と回答したケースの割合(妻が49歳以下を対象) |
妻が常勤の場合は、パートや専業主婦に比べて、どの項目も夫の家事をする割合が高くなっています。例えば、結婚当初からフルタイムで働く妻の場合は、夫も自然と家事をしているのかもしれません。一方、妻がパートの場合は、夫が家事をする割合がぐっと低くなります。妻が自宅にいる時間が、フルタイムの場合よりも長いので、夫も家事を妻に任せてしまうのかもしれません。専業主婦だったけれど、その後パートや派遣などで再び働き出した場合、始めに紹介した「妻が再就職しても、夫の家事分担が増えない」というデータと一致するような気がします。
意外だったのは、妻が非就業(専業主婦等)の場合でも、夫が家事をしていることです。「部屋の掃除」や「日常の買い物」など、項目によっては、妻がパートで働いている場合よりも高い割合を示しているものがありました。若い世代ほど、夫が家事をする割合が高くなりますし、逆に夫が定年退職後に家事をするようになることも影響していると思われます。
■夫が家事をするようになったきっかけは?
株式会社キャリア・マムの調査によると、夫が家事をするようになったきっかけは、「結婚当初から」:51.1%、「妻の妊娠/出産をきっかけに」:15.9%が多く、ついで「いつのまにか」:12.2%、「手伝ってとお願いしてから」:8.7%となっています。なんと、「共働きをはじめてから」は、わずか5.5%でした! これは、共働きを推奨するガイド平野としては、由々しき事態です!