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REIT、物件売却が増えているのはなぜ?(3ページ目)

「物件売却が増加している」といわれるREIT。それはなぜ? 利益確定のため? ポートフォリオを組み替えるため? 実は分配金確保のための物件売却もあるという……。REITのおかれた環境を考えます。

物件の売却理由に注意

REITの資金繰り悪化?
  REITの資金繰り悪化?
増資をしないREITは、不動産の時価に対する借入金の比率が高止まりのままとなってしまいます。借入金の比率が高止まりのままになるということは、銀行から見れば貸し付けたお金の安全性が低下することを意味します。

その結果、銀行の貸出姿勢は厳しくなり、最悪、「借入金の返済期日が来ても借り換えさせてもらえない」といったケースも。そうなると、「不動産を売却して借入金を返済しなくてはならない」などという事態も考えられます。物件売却が、借入金返済のためであれば、REITは成長どころか、縮小方向へ向かうことになってしまうでしょう。

他にも、投資家への分配金を確保するために保有している物件の含み益を吐き出す必要に迫られているケースも……。

昨年来、REITは価格が下落して利回りが向上、その結果、「投資対象として魅力的になった」とも言われています。しかし、公募増資や銀行借り入れ、投資法人債の発行など、資金調達が安定的に出来ているかどうかを確かめたうえで、将来の成長性を判断するようにしましょう。

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