住宅ローンの借入/住宅ローンの基礎を学ぼう

住宅ローンのコスト!手数料(2ページ目)

住宅ローンを借りると、さまざまなコストが発生します。しかし、支払利息以外には無頓着な人が少なくありません。住宅ローンのコストを知り、納得のいく商品選びをしましょう。今回は、手数料についてです。

久谷 真理子

執筆者:久谷 真理子

住宅購入のお金入門ガイド

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金利が低いと手数料が高い!?

金利と手数料に注目!
金利と手数料に注目!
「金利が低い!」と目が行きがちな商品について、よく確認すると、手数料は定率になっているケースが多いことに気づきます。

ある銀行のフラット35を例にとってみましょう(2014年11月の金利、21年以上で融資率は9割以下)。aとb、いずれもフラット35ですが、金利と手数料が異なりますね。金利だけに着目するとaが有利。でも、手数料を見ると……?

  • a  金利:1.710%  手数料:借入額に対して2.16%
  • b  金利:1.930%  手数料:5万4000円
1000万円の借入れをすると、aを選択した場合の手数料は21万6000円。3000万円だったら、64万8000円になります!それに対してbの場合、借入れが1000万円のだろうと3000万円だろうと、手数料は常に一定で5万4000です。どちらを選択するのがいいか、ちょっと悩んでしまいますね。

支払利息と事務手数料、両方を考慮しよう

支払利息と事務手数料がどのように影響するかみてみましょう。
  • 3000万円を35年で借りた場合
aなら、手数料を含めた総支払額は約4054万円。しかし、bは約4135万円です。いくら手数料が高くても、金利が0.22%低いのが効いてaの負担がおよそ80万円少ないですね。
  • 3000万円を15年で借りた場合
aのケースで約3469万円。ところがbは、およそ3463万円となってほぼ均衡!期間が短いと、手数料が高いのがジワジワと効いてくるようです。
※すべて元利均等返済、ボーナス払いなしの場合

これは一例ですが、これで、「金利が低いのがいいのか、手数料が低いのがいいのか」は、ケースバイケースです。自分はどのようなプランを組むのか、繰上げ返済を予定しているのかなどを考えて、具体的な数字をみるようにしましょう。

【関連リンク】
住宅ローンのコスト!保証料と団信保険料


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