返済に窮するのでは整理した意味がない!
「今後、返済に充てられそうな金額合計」と「今ある借金総額」を比べてみましょう。どちらが大きいですか?「今後、返済に充てられそうな金額合計」の方が大きければ、借金整理によって今後返済していくことを考えてもいいと思います。
「今後は食費も削って、子どもの習い事もやめさせ返済分を捻出します!」と、いう方もいますが、冷静に今後の生活を見据えるべきです。
家計のムダや節約、やりくりをすることは大切でやるべきですが、きゅうきゅうの家計から「さらに…」とするのは、ご自分にも家族にも決していいことだとは思えません。過度にストレスのかかる生活は、精神衛生上よくありませんし、長続きしないものです。
せっかく整理したのに、「毎月の返済が大変で、病院にも行けない」などとなってしまっては、頑張ってやる意味が薄れてしまいます。現状や今後の生活を客観視していきましょう。
自己破産!? 結論を出すのはまだ早い!
今後3年間で返済に充てられそうな金額が、借金総額を下回っていたからと言って、「返済できないんだ…」「自己破産しか…」とすぐ悲観することはありません。例えば、借金が400万円あるという人でも、それは表面上の数字(金額)かもしれません。消費者金融などを長く利用しているような場合は、利息制限法による金利の引き直しで債務を減らせるかもしれません。もしくは、借金の元本を大幅カットする個人再生の利用もできるかもしれません。ですので、すぐに「借金を整理しても、返済する方向にいかない」と結論を出す必要はありません。
この家計診断法は、あくまで簡単な目安として捉えていただきたいのですが、あながち間違っているともいえません。家計状況と借入れのバランスを知るには、もってこいの方法です。自分でも客観的に状況を見ることができます。一度試してみてください。
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