過払い金を取り戻したらブラックリストに載る?

払い過ぎた分を返してもらっただけのことなのに…

払い過ぎた分を返してもらっただけのことなのに…

グレーゾーン金利で長期間のキャッシング利用があると、借金がなくなり、払い過ぎた部分(過払い金)が発生していることもある、ということを以前「あなたにも払い過ぎたお金が戻ってくる?」でお伝えしました。また、実際に過払い金を取り戻すとなれば、個人信用情報に記録されることになります(これを俗称「ブラックリストに載る」「ブラックになる」と言います)。

しかし、そもそも過払い金の返還請求は「債務整理」なのでしょうか。払い過ぎていた部分を取り戻すことが、「事故」なのでしょうか。そこには「貸金業者側」と「取り戻す側」の認識の違いがあるようです。

黙っていれば、個人信用情報記録に事故情報として記載されることになります。不要な制限がされると感じるのなら、「ブラックリストから消してください!」と主張してみる手もあります。

ブラックリストに載るのが怖い!その影響とは?

「ブラックになる・ならない」ということを、強く気にする人は多いものです。個々の価値観の問題ですが、借金がなくなり、お金が戻ってくるという状況が明確なのに、個人信用情報に記録されることを懸念し、過払い金返還請求に踏み込まない人もいるようです。

「何百万円も取り戻せそうだ!」ということならば迷いはしないでしょうが、そう大きく期待できないのなら、少し躊躇して考えてしまうのかもしれません。

ご存知のように、個人信用情報記録に事故情報と記載されると、5~7年くらいの間ローンやクレジットが組めない、新しいカードが作れないなどの不利益が発生します。しかし、いずれも金銭面の支障だけであり、生きていく上で大きな障害とまではいきません。

いくら業者側に不利益を与えたとしても、人権まで制限させることなど筋違いなのです。つまり、人生の欠落者などと感じる必要もないわけです。情報機関は貸金業者側のために存在している要素が強く、民間の情報機関であり公的なものではないため、戸籍などにも一切影響はありません。

「事故情報取り消し申立書」を出してみる

過払い金の返還請求をし、自分の個人信用情報を確認したら事故情報と記載されていた。「これは債務整理ではない!自分が払い過ぎていた部分を取り戻すことは、事故なんかじゃない!」と感じたとします。では、どうすれば良いのでしょうか?

事故情報の届出をした会社に「事故情報取り消し申立書」を出してみましょう。一般的な書式でいいかと思いますが、表題部分に「事故情報取り消し申立書」と記し、日付、○△□×株式会社殿、あなたの住所と氏名で始めます。

内容文(例)----------------------------------------------------

私は平成○年○月○日、貴社に対してした不当利得金(過払い金)返還請求において、平成○年○月○日に和解が成立しております。しかしその後、全国信用情報センター連合会の個人信用情報記録を確認したところ、事故情報との記載がなされていました。

私はこの和解で、不当な利得金を貴社より返還していただいただけであり、債務整理ではありません。間違った情報記録であるため、取り消しを要請します。書面到着後、14日間以内に取り消しを願います。取り消しなき場合は、金融庁への行政指導の申し立て、および記録改ざんによる、精神的苦痛に対し損害賠償請求を提訴します。

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このように主張を述べると良いでしょう。この程度だと、A4紙1枚でできます。

返済がまだ続いている場合、事故情報の取り消しはできない

貸金業者にとって、過払い金を請求されることは「事故」という認識。しかし、自分としてはそもそもは払い過ぎを返してもらっているだけ。正当に行っていることがあなたの支障になるなら、このように依頼してみるのも悪いことではないと思います。

ただし、過払い金の請求を返済途中で行い、借金は圧縮されたが返済はまだ続くという場合は、任意整理という債務整理扱いになってしまい、事故情報の取り消しはできません。そこは間違いのないようにご理解ください。

余談ですが、ネット上などで「ブラックリストから抹消させます!」「金融事故情報、消します!」なんてものを目にしますが、100パーセント悪徳業者で詐欺です。高い手数料を騙し取られるだけですので、くれぐれも気をつけてください。

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